正しい礎
相続した古い家をリフォームしていると、施工業者が「悪い知らせなのですが…」と切り出しました。「ガレージの奥半分を書斎に改築するということでしたが、壁にほとんど基礎が無いことが分かりました。これでは一旦壊して、基礎をつくり、壁を一から作らなくてはなりません。」
忠実な助け主
父は子どもの頃、農場で育ちました。家の手伝いとして、飼っていた豚に残飯をやらなければなりませんでしたが、この仕事が大嫌いでした。というのも、畜舎に入ったとたん、お腹を減らした豚に押し倒されそうになるからです。忠実なジャーマン・シェパード犬、シュガーベアがお供をしてくれなければ、到底やり遂げられなかったと言います。シュガーベアは父と豚の間に割って入り、父が仕事を終えるまで、豚を押し留めてくれました。
責任のなすり合い
ジェニーは夫が不貞をはたらき、その女性と結婚したとき、相手の女性には決して会わないと心に誓いました。けれども、自分の恨みが子どもたちの父親との関係に悪影響を及ぼしていることに気づくと、状況を変えることはできなくても、恨みを乗り越えることはできると思いました。そして、最初の一歩を踏み出せるようにと神に祈りました。
あるがまま我を
ある演奏会で「あるがまま我を」が紹介されたとき、私は懐かしい思い出に包まれました。昔、教会で牧師はメッセージの後に、「キリストがくださる罪の赦しを受け取りたい人は前に来てください」と言い、会衆はこの賛美歌を歌いました。「あるがまま我を 血をもて贖い イエス招き給う み許にわれゆく。」
神は星に名をつける
チリのアタカマ砂漠の高地に、世界最大の電波望遠鏡があります。天文学者たちはこれによって、今までに知られていない宇宙の様子を見ることができます。ルイス・アンドレはAP通信で、「宇宙誕生の手がかり、すなわち、極寒のガスと塵によって銀河が形成され、ビッグバンによって生じたエネルギーによって星が生まれたときのこと」を探ろうとする各国の科学者たちについて書きました。
縛られていると感じますか
ボエティウスは6世紀のイタリアの有能な政治家で、王室に仕えていました。ところが不幸なことに王の不興を買い、反逆罪で死刑宣告を受けて投獄されました。彼は刑の執行を待つ間、筆記用具を求めて回顧録を書きました。この書は霊的な課題を取り扱った不朽の名作だと評価されています。
永遠の約束
古代の中近東では、上位の者(王や領主)と下位の者(臣民)の間で結ばれる盟約を「宗主条約」と呼んでいました。批准の儀式には動物のいけにえが用いられました。その動物を真っ二つに切って、その二つの間に通路を作るように並べます。そして宗主(王や領主)は、その間を歩きました。彼はこうして協定を守ること、守れなければこの動物のようになることを承知していると公に宣言しました。
家族になる
モーリス・グリフィンは32歳で養子になりました。彼は、幼いころから20年前までゴッドボールド夫妻の里子としていっしょに暮らしていました。今では独立して自分で生活していますが、養子縁組をすることは、モーリスもゴッドボールド夫妻もずっと望んでいたことでした。両者が再会を果たし、養子縁組が正式に成立すると、モーリスは「私の人生でおそらく最高の瞬間です。…わが家に帰れて幸せです」と述べました。
誰が中心か
最近、私は「コペルニクス的瞬間」を経験しました。それは、自分が全宇宙の中心ではないと気づく瞬間です。世界が私の周りを回っているのではありません。私のペースで動いているのでも、私の好みで動いているのでもありません。