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秩序の神

セスは家にあった薬を全部飲みました。崩壊家庭で育った彼の人生は混とんそのものでした。父は自死するまで妻を日常的に虐待していました。セスは人生を終わらせようと思ったのです。しかし、「死んだらどこに行くのだろう」という思いが頭をよぎりました。そして、神のあわれみによって命を取り留め、やがて友人と聖書を学び、イエスを自らの救い主に迎えました。彼が神に引かれた理由の一つは、被造物の美と秩序に気付いたことです。「そこに美があります。誰かがこの全てを造ったのです」と語りました。

歌う草原

義母は犬語が分かる、とほほ笑ましい冗談を言います。犬たちが吠えると、彼女は愛で理解し、それに応えます。ひょっとしたら今後、義母や世界中の犬の飼い主たちは、自分の犬の笑い声を聞こうと耳を澄ますようになるかもしれません。科学者たちは、犬、牛、狐、アザラシ、インコを含む多くの動物が「遊ぶ時の声」つまり笑い声に相当する声を持っていると発見しました。これらを識別すれば、動物の遊び行動を、人には争いのように見える行動と区別することができるでしょう。

神は全てを造られた

水族館に入ると、3歳の息子ザビエルが私の手をぎゅっと握りました。「おっきい!」と指差した先には、実物大のザトウクジラの像が天井からつるされています。彼は興奮して展示を巡り、カワウソが餌をもらって水しぶきをあげるときゃっきゃと笑いました。私たち親子は、大水槽の前で、光に照らされたクラゲたちが水中を踊る様を静かに見つめていました。私が「神様は海の生き物を全部造ったのよ。ザビエルくんとママを造ったみたいにね」と言うと、息子は「すごいね」とつぶやきました。

偶然ではなくキリスト

科学雑誌『ディスカバー』によると、宇宙には約7垓(がい、7の後に0が20個続く)の惑星が存在しますが、地球のような惑星は一つだけです。宇宙物理学者のエリック・ザクリソンによると、生命を維持できる惑星の条件の一つは、その軌道が「ゴルディロックス」ゾーンにあることだそうです。すなわち、「ちょうどよい」温度と水です。地球は、7垓の惑星の中で、その条件を備えた惑星の一つです。ザクリソンの結論は、地球はどういうわけか「かなり幸運なカード」がそろったというものです。

神の愛の御手の内

持病が悪化し、先行きが分からず、自分で制御できないことに、恐怖を感じました。そんな時、フォーブス誌に「地球の自転速度」の記事が出ていました。科学者たちが、地球は自転軸の振動等により回転が速くなっており、地球の自転の加速は、史上初めて負のうるう秒を生み出すかもしれないと書かれていました。1年が1秒短くなっても大した損はないですが、地球の自転が変わるのは一大事のように感じます。ちょっと不安定というだけで、信仰がぐらつきます。しかし、神が制御されていると知るなら、未知の不安や不確実な状況があっても大丈夫です。

希望を見いだす

海洋学者シルビア・アールはサンゴ礁の衰退を憂いて、「ホープスポット」(希望の海)の保全と発展を目的に「ミッション・ブルー」という団体を立ち上げました。世界各地の「ホープスポット」は「海の健康にとって極めて重要」な場所であり、皆の暮らしに影響を与えます。この地域を念入りにケアするなら、海中の生態系の保全と絶滅危惧種の保護が可能になるといいます。

冒険しよう

最近素晴らしいものを見つけました。近所の林に小道を通って入っていくと、秘密の遊び場がありました。誰かの手作りでしょう。小枝で作ったはしごの上には見張り台。木には古い綱で作ったブランコのみならず、つり橋まで架けられていました。古い木や綱で冒険を楽しめるようにした人がいたのです。

御手の中で

俳優ウィリアム・シャトナーは、テレビのSFドラマシリーズ『スタートレック』でカーク船長を演じましたが、実際に宇宙に行けるとは思いもよらないことでした。彼は11分間の宇宙飛行の後、「あれほど感動する経験は他にはない」と興奮して語りました。「青い色はすぐ過ぎて、漆黒の闇がありました。下を見ると青、上は真っ暗闇です」と述べ、「美しい青の層は薄く、一瞬で通り抜けてしまいました」と続けました。

神が仰せられた

発明家のアレクサンダー・グラハム・ベルは、1876年、電話の実験に初めて成功しました。助手のトーマス・ワトソンに電話をかけ、「ワトソン君、ちょっと来てくれ」と言ったのです。雑音混じりで聞きづらいものでしたが、何と言ったのかは十分に分かりました。このベルの第一声は、人類の通信にとって、新しい時代の夜明けでした。