Month: 8月 2013

お気に入り

アメリカ、オーストラリアなどには「パンドラ」というインターネットの音楽ストリーミングサービスがあります。これを用いると、好みの音楽だけが流れる独自のラジオ局を作ることができます。流れている音楽に対して、「お気に入り」、または「気に入らない」マークをクリックして楽曲を評価していくと、やがて自分の好みの曲だけが流れるようになるのです。

確率を超えて生きる

誰もがある程度、確率を意識しながら暮らしています。たとえば降水確率が20%の場合、傘を持って出かけることは少ないと思いますが、90%なら確実に持って行きます。確立が高いほど、私たちはそれをあてにします。それが賢い選択だと思っているからです。

イメージを気にする

古い家族写真を見ながら、いとこたちと冗談を言い合いました。私たちの家系が受け継いでいるのは何だろうと話していると、目につくのはたいてい、短い足、歯並びの悪さ、くせ毛といった、あまりぱっとしない身体的特徴です。一番コンプレックスに思っている体の部分が、先祖代々遺伝した特徴だというのも珍しくない話でしょう。しかし、私たちが先祖から受け継ぐのは、身体的特徴だけではありません。良きにつけ悪しきにつけ、性格も受け継ぎます。ところが、その部分はどうも見過ごされがちです。

記憶する賜物

神学生の頃、老人ホームで働いていました。入居者の人たちの話に耳を傾けていると、ほとんどの人が、会話の端々で「今の生活は寂しい」と打ち明けました。友人たちはすでに亡く、自分がこの世を去ったとき、懐かしんでくれる人がいるだろうかと憂えているのです。

常にアップグレード

家を出て仕事に向かおうとすると、「そんな格好で行かないで!」と妻のマーティに呼び止められることがあります。そして大抵の場合、ネクタイの色がもうひとつだとか、ジャケットとズボンが合っていないなどと言われます。自分の服装に疑問を呈されると、ファッションセンスに文句をつけられているようで良い気分はしませんが、妻の助言は正解だということはもう分かっています。それは、私をアップグレードさせてくれるのです。

潮止まり

大海に影響を与える、月の引力について考えるのは面白いことです。それは潮の満ち引きを起こしますが、その中間には、「潮止まり」と呼ばれる短い時間があります。このとき、潮位は上がりも下がりもしません。科学者によれば、このとき海水は「ストレスのない状態」にあるそうです。それは潮の流れが変わる前の静かな一瞬なのです。

完全に消えるまで

ワルド・キャニオンで2012年6月に発生した山火事は、コロラド・スプリングス一帯の住宅346棟を焼失させ、山林7,300万ヘクタール以上に延焼しました。当局は、延焼を食い止めるために防火線を設け、山火事をその中に閉じ込めることができたと発表しましたが、その地域は完全な鎮火が確認されるまで、他の地域と分断されていました。当局は、まだその地域で煙が上がる可能性があるとして地元住民に注意を促しました。火は小康状態になっただけで、完全に消えているわけではないからです。

望みをつなぐ錨

私はカナダのオンタリオ州ライス湖で、ポンツーンボートという釣り用の小舟に乗って、ブルーギル釣りをしていました。フランクとテッドも一緒でした。その日、魚の食いつきは最高でした。私たちは、忙しく餌をつけては釣り上げる、というのを繰り返しましたが、少しずつ手応えが悪くなっていると感じました。そしてその理由が、ボートが元々のポイントから動いているためだと気づきました。私たちの小舟は、錨(いかり)がしっかりきかずに湖底を滑り、強い風にあおられて流されていました。私たちは錨を引き上げて元のポイントへ戻り、再び錨をおろしました。ところが、また流され、三度試した後、あきらめて岸へ戻りました。錨を固定できなかったのです。

失望の中の喜び

神学大学の学生だったとき、巡回伝道をする音楽チームのオーディションを受けました。その奉仕に携われると思うと心が躍りました。ところが、私はオーディションに落ちてしまい、本当にがっかりしました。失意の中で私は、自分の願いを超えた神の優れた計画があると信じるしかありませんでした。