Month: 1月 2014

甘美な休息

寝返りを打ったり、枕の位置を変えたり形を整えたりしても、何をどうしても眠れないときがあります。ある新聞のコラムは「良い眠り」のためのアイデアを色々紹介していましたが、結局のところ、万能な策は無いと結論づけていました。

存続するだけでなく

ムッソリーニの侵略軍は1937年4月、ワッラモ地方で仕えていた宣教者たちにエチオピヤから出て行くように命じました。キリスト教に改宗した48名の地元の人が信仰を支え成長させるために残されたものは、マルコの福音書のみでした。その上、ほとんどの人は字が読めなかったのです。ところが4年後、宣教者たちが戻ってみると、教会が生き残っていただけではなく、クリスチャンの数は1万人に達していたのです。

ご近所さん

家の周りのフェンスがかなり傷んできたので、私たち夫婦は倒れる前に取り外すことにしました。取り外すのはとても簡単で、ある日の午後、ふたりで作業をするとあっという間に終わりました。数週間後、夫が庭を掃いていると犬を散歩させていた婦人が立ち止まって、「このお庭は垣根がない方がずっといいわね。それに私、フェンスには反対なの」と言いました。彼女は「コミュニティ」(共同体)を大切にしたいので、人を隔てるものは欲しくないのだそうです。

旅立ち

僕の人生の救い主になってくださいと81年前の今日、9歳の少年がイエスに祈りました。少年の母は「クレアが今日歩みを始めた」と書き残しています。

長丁場に備えて

米国で2006年に千人以上の成人を対象に行われた調査によると、ほとんどの人が17分以上行列に並ぶことに耐えられず、9分以上の電話の保留にも耐えられないそうです。

隠れた生活

何年か前に、ジョージ・マクドナルドの「隠れた生活」という詩に出会いました。才気あふれるスコットランド人の青年が一流の学者の地位を捨て、老いた父の暮らす実家の農場に帰っていくという物語です。友人たちは、彼が自分の才能を無駄にしていると嘆きました。しかしこの青年は、マクドナルドが「普通の行い」とか「さり気ない援助」と呼ぶことを実行します。

助け癒やすことば

ペンシルベニア州のゲティスバーグで1863年11月19日、国立戦没者墓地の奉献式が行われ、ふたりの有名人が演説しました。基調演説はエドワード・エヴァレット。元国会議員、州知事であり、ハーバード大学の学長も務めた人で、当時の最も優秀な演説家のひとりでした。彼は2時間にもわたる、公式の演説を行いました。それにつづいてリンカーン大統領が、2分間の演説をしました。

誰も来なかった夜

偉大な作曲家、バッハにまつわる物語です。ある冬の夜、バッハは新曲を披露することになっていました。会場の教会は聴衆でいっぱいだろうと考えながらやって来ると、一人も来ていないと告げられました。バッハはまったく動揺した様子もなく、楽団員たちに予定通り演奏すると告げました。彼らがそれぞれの持ち場につくと、バッハは指揮棒を振り上げました。誰もいない教会が荘厳な音楽で満たされました。

養子

私たち夫婦は結婚して35年になります。交際し始めた頃に交わした会話を、今でも忘れることができません。彼女は生後6ヶ月のときに、養女としてもらわれてきたと打ち明けてくれました。本当の親は誰なのか知りたいと思ったことはないのかと尋ねると、彼女はこう言いました。「父と母はその日、たくさんの赤ちゃんの中から誰でも好きな子どもを選べたの。他の子を選ぶこともできたのに、他ならぬ私を養女にしてくれたわ。ふたりは私の本当の親よ。」