冷静に、 戦い続けよ
落ち着いて〇〇しなさい、という言い方をよく聞きます。静かにするとか、注意して行うとか、あわてずに助けを呼ぶなどというとき、このように言います。この言い回しは第二次世界大戦中の英国のスローガン、「落ち着いて、そして戦いつづけよ!」に端を発します。第二次世界大戦が始まった1939年のポスターに登場しました。イギリス政府は、戦況によって国民がおびえたりパニックに陥ったりすることを防ごうとしたのです。
直ぐな心
先日ある墓地で、古い墓石に刻まれていた碑文に目を引かれました。「J. ホルゲート - 正直な人」。ホルゲート氏がどんな人生を送ったのか分かりませんが、墓石が際立って豪華だったところを見ると、ひと山当てたに違いありません。彼は生前、何かに成功したのでしょうが、今、人々に覚えられているのは「正直な人」ということです。
栄誉の冠
イギリス王室の戴冠宝器は、ロンドン塔の地下で厳重に保管され、24時間態勢の警備が敷かれています。毎年、何百万人もの人がこの宝物の展示を見学しに訪れ、きらびやかな宝に息をのみ、見ほれます。戴冠宝器は王家の権力の象徴であり、これらを身につける人の地位と威光をも象徴しています。
気前の良い神
数年前まで家族でシカゴに住んでいました。シカゴ在住の利点は色々ありましたが、私にとって嬉しいことは、優秀なレストランが何軒もあって、料理の味だけでなく分量をも競い合っていたことです。あるイタリア料理店などは、お気に入りのパスタをハーフサイズで注文して夫婦で食べても十分に余り、残りを家に持ち帰って翌日の夕食にできるほどでした。気前の良い大盤振る舞いの料理は、まるで故郷に帰って、愛情たっぷりのおばあちゃんの手料理を食べるような気分にさせてくれました。
虫歯から 学んだこと
子どものころは、たびたび歯痛に悩まされたと、C.S.ルイスは代表作「キリスト教の精髄」に記しています。「その時、母の所に行けば何か薬をくれてその晩は痛みがとれてよく眠れることを、わたしは知っていた。だが、わたしは母のところに行かなかった――少なくとも、痛みがよほどひどくなるまでは行かなかった。…母は…あくる朝わたしを歯医者につれて行くにきまっていた。…わたしは今すぐ痛みがとれることを望んだのだが、わたしの歯を恒久的になおしてもらうことなしには、その望みをかなえることができなかったのである。」
何を求めて いるのか?
友人のメアリーは礼拝で賛美するとき、一部の歌詞やサビの部分を歌わないといいます。彼女は言います。「本当はあれこれ欲しがっているのに、『イエスは私のすべて』などと歌うのは、正直ではないと思うの。」神の前に正直でいたいという彼女の姿は、素晴らしいと思いました。
D−デイ
姉のメアリーアンに、私たちが子ども時代を過ごした家に、みんなで引っ越してきたときのことを覚えているかと聞いてみました。彼女は答えました。「あなたは生後9ヶ月ぐらいで、ママとパパが夜遅くまでラジオを聴きながら荷造りしていたのを覚えているわ。1944年6月6日、ふたりはノルマンディー上陸作戦の戦況を聴いていたのよ。」
広角レンズ
神の素晴らしい御業を3ヶ月の間、至近距離、それも空中から見下ろした状態で見る機会がありました。ノーフォーク植物公園の地上約30メートルの地点にビデオカメラが設置され、ハクトウワシの一家の生活が、インターネットでリアルタイムに配信されたのです。
ルーム・アンド・ボード
夫婦で英国旅行をしたとき、ウィリアム・シェイクスピアの妻、アン・ハサウエイの生家を訪ねました。それは400年以上経った古い家です。観光ガイドは、広い板で作られたテーブルを示して、その片側は食事をするために、反対側は調理をするまな板として使われたと説明してくれました。