Month: 7月 2014

いつまでも続く後悔

才能豊かなピアニストと話していたとき、何か楽器を演奏しますかと尋ねられました。「私が音を出せるのは、ラジオぐらいです」と答えると、彼女は笑って、楽器を弾きたいと思ったことはなかったのですかと尋ねました。私はきまり悪げに、「子どもの頃、ピアノを習っていたのですが、やめてしまいました」と答えました。ピアノをつづけなかったことは、今となっては悔やまれます。音楽が好きなので、ピアノが弾けたらどんなに良いかと思います。このような会話で改めて思わされるのは、人生の選択についてです。それぞれの人生は、多くの場合、自分の選択によって作られ、自らの選択の中には悔やまれるものもあります。

世のための水

世界の70パーセントが水で覆われていますが、飲料水にできるのはそのうち1パーセント以下です。水を衛生的に維持管理することは、世界の多くの地域において死活問題です。すべての生き物の生命は、きれいな水が有るか無いかにかかっています。

小さな場所の小さな事

自分は狭い場所で小さな奉仕しかしていない、と思っている人たちに出会うことがよくあります。彼らは孤独で元気がなく、自分のしていることは、あっても無くても同じだと感じています。彼らの話を聞くと、C.S.ルイスの著書「沈黙の惑星を離れて」に登場する天使のことを思います。彼は言いました。「私たちの仲間には大きさや数の話をしてはいけないという決まりがあるんだ…くだらないことに敬意を表し、本当に素晴らしいものを見過ごしてしまうことがないようにね。」

作り話か冒険物語か

祖父は「お話」を語って聴かせるのが好きで、私はそれを聞くのが好きでした。祖父の「お話」にはふたつのタイプがありました。ひとつは「作り話」です。これは真実の片りんはあるけれども、聞くたびに話が少しずつ変化しました。もうひとつは「冒険物語」です。これは本当の話で、何度聞いても、内容はまったく変わりませんでした。

生きた橋

インドのチェラプンジ市の人々は、数多くの河川に独特な方法で橋を掛けてきました。ゴムの木を根づかせて育て、その木自体を橋にするのです。この「生きた橋」は、しっかりとした「大人」になるまで10年から15年かかりますが、ひとたび安定すると非常に安全な橋となり、耐久年数は数百年におよびます。

見かけ倒し

ある日、娘が車にあった私の新しいサングラスをかけて、「お母さん、これはサングラスではなく、ただのファッション・グラスね」と言いました。そして、「似合うから買っちゃったんでしょう」とからかいました。そのとおり。娘は私のことをよく知っています。私は、UVカットがどうだとか、日よけになるか否かなど、まったく考えずに買いました。格好良くて似合うので気に入ったのです。

縛られていると感じますか

ボエティウスは6世紀のイタリアの有能な政治家で、王室に仕えていました。ところが不幸なことに王の不興を買い、反逆罪で死刑宣告を受けて投獄されました。彼は刑の執行を待つ間、筆記用具を求めて回顧録を書きました。この書は霊的な課題を取り扱った不朽の名作だと評価されています。

本当の忠誠

世界中の人が航空会社のマイレージサービスで貯めたマイルを合算すると、14兆マイルを超えるそうです。航空各社は1980年代初め、リピーターに特典を供与することで売り上げを伸ばそうと考えました。客の「忠誠」に報いて…というわけです。たまったマイルは無料航空券のみならず、色々な商品やサービスに交換できるので、人々はやがて旅費や行程と同じぐらい自らの見返りも考慮して、旅の行き先や交通手段を選ぶようになりました。

山の頂の穀物

今までにいくつもの山に登ってきましたから、山頂には大して何もないことを知っています。そこにあるのは、むきだしの岩とコケの類ぐらいです。豊かに育った穀物を見ることは、通常ありません。