Month: 8月 2014

究極のいけにえ

中国の湖南省の孫水河で、人がおぼれかけているのを目にしたダン・ジンジエは、知らん顔で通り過ぎたりしませんでした。勇敢に川に飛び込むと、一家を助けました。なんとその家族は、彼がまだ水の中にいるのにその場を立ち去りました。悲しいことに、ジンジエは彼らの救助に疲れて力尽き、急流に飲み込まれて流され、溺れ死んでしまいました。

踏み出そう

ウッドチャックが我が家の物置の端っこをかじり出したので、捕まえて公園に放してやるつもりで生け捕り用の罠を買いました。美味しそうな餌を入れて罠を仕掛け、次の朝、ウッドチャックがかかっているだろうと期待しました。しかし、罠にかかったのはスカンクでした。

契約の条件

インターネットショッピングをするとき、送信ボタンをクリックする前に契約条項を全部読みますか。私はめったに読みません。契約の項目は延々とつづき、その中の法律用語は普通の人にはさっぱり分かりません。

へりくだりの図

イースターの季節に私たち夫婦が出席した教会の礼拝では、「洗足」が行われました。イエスが十字架にかけられる前の晩に弟子たちに示されたことを経験したいと、礼拝の参加者たちが願ったからです。礼拝の中で教会の牧師たちは、無給で奉仕している教会員たちの足を洗いました。それを見ながら私は考えました。今の時代、足を洗うか、足を洗われるか、どちらのほうがへりくだっているのだろう…。ここでは両者の謙遜は、それぞれ異なった形で表れていました。

人生の暗闇で

チャールズ・ホイットルシーは、第一次世界大戦で「ロスト・バタリオン」と呼ばれた部隊の隊長で、英雄の中の英雄でした。彼の部隊は敵軍に囲まれながら勇敢に戦い、その功績により勲章を授与されました。無名兵士の墓地が造られたときには、最初に埋葬される兵士の棺を担ぐ大役を任されました。ところがその2週間後、大型客船から飛び降りて、入水自殺を図ったと言われています。

霊的な導き

英国の文学賞に輝いたダバ・ソベルの著書「経度」は、昔の船乗りたちの直面していたジレンマが題材です。彼らは、自分たちが赤道の北にいるのか南にいるのか、緯度はどれぐらいなのか、太陽の高さや日の長さから難なく知ることができました。しかし、東西の位置を示す経度を割り出すのは複雑で、信憑(しんぴょう)性にも問題がありました。そんな時代、イギリスの時計職人ジョン・ハリソンが経線儀(クロノメーター)を発明しました。これは「出航した港の正確な時間を世界の果てでも刻み続ける時計」でした。こうして、正確な経度を算出できるようになったのです。

待つだけではない

電化製品が壊れて修理を依頼すると、私が住んでいる地域では、「修理の者は午後1時から5時の間に伺います」と言われます。そういうわけで、私にできるのは、待つことだけです。

記憶喪失

困難な状況に直面すると、霊性が記憶を失ったかのように、神の恵みが思い出せなくなることがあります。こんなとき、感謝に満ちた心を取り戻す良い方法があります。まず、邪魔の入らない自分だけの時間を作りましょう。そして、神が必要を満たしてくださったときのことを思い出して感謝をささげるのです。

闇を押し留める

トールキンの小説「ホビットの冒険」の中で、魔法使いガンダルフは、ドワーフたちといっしょに敵と戦う仲間として、なぜビルボのような小さなホビットを選んだのかについて説明しました。彼は「サルマンは、偉大な力のみが敵をやっつけることができると信じているが、私はそうではないと思う。闇を押し留めているのは、普通の人が日常的に行うちょっとしたことだ。愛とか親切とかという、ちょっとしたことだ」と言いました。