今日がその日
幼い孫のマギーと姉で幼稚園児のケイティは、何枚もの毛布を庭に運び出し、テントを作ってその中で遊んでいました。ところがしばらくすると、「ママ、早く来て!」と、マギーの真剣な叫び声が聞こえます。
神との時間
ある忙しい朝、教会の保育室で奉仕をしていました。十数人の子どもたちが、しゃべったり、遊んだりしていて、部屋が暑苦しくなってきました。そこで、ドアストッパーを下ろして扉を開けると、ひとりの男の子が逃げ出すチャンスだと思ったのでしょう。誰も見ていないと思って、こっそり抜け出しました。そして、後を付けていくと、思った通り。彼はパパの腕の中にまっすぐ飛び込んで行きました。
印形
ある外国出身の人と知り合ったのですが、彼の上品な英語のアクセントと、小指にはめられた指輪が印象的でした。後に、それは単なる宝飾品ではないと教えられました。家系を示す家紋が刻まれていたのです。
愛の内に守られて
パリ市は2015年6月、ポンデザール橋から45トンもの南京錠を撤去しました。恋人たちが橋の欄干に自分たちのイニシャルを刻んだ南京錠を掛けて、鍵をセーヌ川に投げ入れるという儀式が繰り返されています。それが何十万回にも及んだので、橋が「愛の重み」に耐えかねることのないように、パリ市は「愛の南京錠」を撤去しました。
素朴な言葉の力
父の病室に笑い声が響いていました。見舞客は、初老のトラック運転手ふたり、元演歌歌手、町工場の熟練工、農家の主婦ふたり、そして私です。
時間通り
そのうち私は『時間どおり』という本を書くつもりだ、と冗談を言います。私がよく遅刻することを知っている友人たちは笑いますが、遅れないように努力はしているのです。自分では、遅刻の原因は楽観だと思います。つまり、今回は前より短い時間で準備できると、楽観してしまうのです。ところが、結局できなくて、遅刻したことを謝らなければなりません。
すべての人の喜び
シンガポールで行われたキリスト教出版に関する国際会議の最終日、50ヶ国から出席した280人の参加者は、集合写真の撮影のためにホテルの庭に集まりました。二階のバルコニーから何枚も写真を撮り、これで終わりだと告げられました。すると誰かが、「感謝だ!」と喜びの声を上げました。また、それに合わせるようにクリスマスソングを口ずさむ人があり、人々は次々にその輪に加わりました。
囚われのクリスマス
ドイツの有名な牧師、マルティン・ニーメラーは、ヒトラーに公然と反対したため、8年近くもナチスの収容所に入れられました。1944年のクリスマス・イブ、ニーメラー牧師は、ダッハウ収容所で仲間たちに希望の言葉を語りました。「親愛なるみなさん。このクリスマス、ベツレヘムに生まれた赤子を仰ぎましょう。そのお方は、私たちに重くのしかかるすべての荷をともに担うために、私たちのもとに来られました…神の方から私たちに橋を架けてくださったのです。いと高き方からの夜明けは、すでに来ています。」
何を贈ろうか?
クリスマスに教会堂を飾りつける奉仕を担当した人たちは、飾りつけのテーマを「クリスマスリスト」にしました。そして、通常の金銀のオーナメントは使わず、赤と緑の札を教会員に配り、その片面に、イエスから頂きたいもの、反対の面には、降誕を祝ってイエスに差し上げようと思うものを書いてください、と言いました。