両手を大きく広げて
夫婦で高齢の両親の介護をすることになったとき、手をつないで崖から飛び降りたかのように感じました。というのも、介護で直面する最も大きな問題は、神に心を探られ、品性を練られることだと知らなかったからです。神はこの特別な時を用いて、今までとはまったく違った形で、私たちをイエスの似姿に変えようとされました。
驚きの面接
混雑したロンドンの通勤電車で、自分に触れた乗客に罵声を浴びせた人がいました。不快ながらも有りがちなこのできごとですが、これには予期せぬ展開が待っていました。ある会社の人事部長が「採用面接に…」と、その日の午後にSNSでつぶやきました。世界中の人が苦笑いでそれを読んだことでしょう。仕事の面接に行ったら、朝、電車で罵倒した相手が面接官だったのです。
私ではない
休暇の間、鬚をのばしました。周りの反応は良好でしたが、ある日鏡を見て、「これは私ではない」と思い、カミソリを手にしました。
メーデー!
国際遭難信号「メーデー」は、「メーデー、メーデー、メーデー」と常に3回繰り返され、命にかかわる緊急事態だとはっきり伝えます。この言葉は1923年、ロンドンのクロイドン空港の上級通信官、モックフォードによって作られました。この空港は既に閉鎖されていますが、かつてはパリのル・ブルジェ空港との間で多くの便が往来していました。メーデーは、「助けて」を意味するフランス語の「メイデ」から発案されたといいます。
祖国
スティーブンはアフリカ出身ですが国籍はありません。生まれはたぶんモザンビークかジンバブエですが、父親のことは知りません。母親は内戦を逃れ、路上で物売りをしながら国を渡り歩いて亡くなりました。スティーブンはイギリスの警察に逮捕して欲しいと頼みました。身元を確認できる書類が無いので何の保護も受けられず、刑務所で生活する方が路上より安全だと思ったのです。
間違いが起こった
社長は自分の会社の違法行為について「間違いが起こった」と言って謝罪しました。彼は申し訳なさそうにしていましたが、それでもどこか他人事のようで、自分が悪いことをしたとは言いませんでした。
肖像画を描く
ロンドンのナショナル・ポートレート・ギャラリーには、チャーチルの肖像画166点、シェークスピアの肖像画94点、ワシントンの肖像画20点等、貴重な絵画が保存されています。また、これが本当の姿だろうかと思うような昔の絵もあります。例えば、スコットランドの勇士ウィリアム・ウォレス(1270-1305)の肖像画は8点ありますが、彼の写真は当然ありません。ウォレスの姿が忠実に描かれているか否か、分かる術はありません。
波の支配者
クヌート王は11世紀にイングランドを支配した王で、強大な権力の持ち主でした。彼が浜辺に置かせた椅子に座って、「私は支配者だ。それゆえ命令する。この地に潮を満ちさせてはならない。私の服や足を濡らしてはならない」と海に命令した話は有名です。しかし、潮は満ちてきて、王の足は水に浸かりました。
完全な愛
素行の悪い友だちができたことを心配して、10代の娘からスマホを取り上げ、どこに行くにも送迎している母親がいました。しかし親子関係は、ますます悪くなっていきます。ところが娘と話してみると、母親が好きだと言います。ただ、過干渉から自由になりたいと言うのでした。