宣伝どおりに
夫婦でジョージア州に旅行したときチャタフーチー川で川下りをしました。「ゆったり川下り」とパンフレットに載っていたのでワンピースにサンダル履きだったのですが、急流下りのようです。しかし、急流下りのベテラン夫婦がいて、目的地まで誘導してあげると約束してくれました。私は、ボートの手すりを握りしめ、悲鳴を上げ、救命胴衣に感謝しつつ下っていき、やがてぬかるんだ岸辺に到着しました。ボートを降り、バッグに入った水を捨て、濡れた服の裾を絞りました。宣伝文句は間違っていましたが、大はしゃぎをして楽しみました。
大好き!
ある朝、娘の叫び声がしました。何のことかと思っていると、彼女は着ているシャツをトントンと叩きます。従姉妹のお下がりのそのシャツの胸元には「大好き」と大きくプリントされています。私は娘をハグして「大好きだよ」と言うと、彼女は心から嬉しそうにしました。
批判を静める
私は地域でイベントの実行委員になりました。私たちはイベントが成功するように11ヶ月間、日時と場所、チケットの価格、音響から飲食に至るまで綿密に準備を重ねました。開催日が近づくと問い合わせに対応し、終了後にはアンケートを集めました。私たち実行委員は、参加者の喜びの声を聞き、苦情にも対応しました。否定的な意見にくじけ、辞めたいと思うこともありました。
謙虚な愛
米国の偉大な政治家ベンジャミン・フランクリンが経験から得た12の美徳を挙げると、友人から「謙譲」を加えるよう提案され、それに同意して項目を追加しました。フランクリンの13徳と言われるものです。そして謙譲については、イエスを見習うべき模範のひとりに挙げました。
名前を呼ばれる
広告業界の人は、人の注意を最も引く言葉は自分の名前だと言います。そこで英国の某テレビ局は自社のネット放送に、視聴者をそれぞれの名前で呼ぶ広告を導入しました。テレビで自分の名前を呼ばれるのは面白いかもしれませんが、親しい人に名前を呼ばれたときの気持ちと同じではありません。
父の助言
出版社をリストラされ、新しい仕事を求めて神に祈りました。しかし、求職情報を探し履歴書を送っても良い結果は得られず、私は苛立ちました。ついに「私には仕事がどんなに大切か、お分かりにならないのですか」と神に抗議しました。
暖かい歓迎
スティーブに癌が見つかりました。しばらく教会に行けないと分かり「誰がみんなをハグするんだい」と言いました。スティーブは暖かい握手と「聖なる口づけをもって互いのあいさつをかわしなさい」(ロマ16:16)を現代風にした「聖なるハグ」で教会に来る人を暖かく迎えてくれる人です。私たちはスティーブの癒しを祈っています。一方、スティーブ自身は、自分が手術や治療で教会から遠のいている間に、暖かい挨拶が教会でなおざりにならないように願っています。
完全な父
混みあった店のカードの棚の前で、私が送るにふさわしい父の日のカードを探していました。長年の冷え切った関係は回復したものの、私は一度も父を親しく感じたことはありません。隣にいた女性は、持っていたカードを棚に戻しながら「父親とうまくいっていないけど、すべきことをしたい、という人のためのカードを誰か作ってくれないかしら」と呟き、その場を立ち去りました。
顔
孫のサラは幼い頃、人は死んだら身体を残して顔だけが天国に行き、そこで新しい身体を頂くのだと言っていました。もちろん、私たちの永遠に関するサラの見解は幼稚ですが、彼女は根本的な真理をつかんでいます。つまり、私たちの顔はある意味で、私たちのたましいを映し出す鏡だということです。