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誰が知ろうか

中国のことわざに「塞翁が馬」があります。塞翁の大切な馬がいなくなり、近所の人が気の毒がると、彼は「これが良いことにならないと誰が知ろうか」と言いました。やがて、いなくなった馬が別の馬をつれて戻って来ました。人々が喜ぶと、彼は「これが悪いことにならないと誰が知ろうか」と言いました。息子がその馬に乗り、足を骨折しました。不幸のようでしたが、程なく、村の男たちは皆、戦争に駆り出され、足が不自由な息子は徴兵されず、死なずに済んだのです。

御父を知る

言い伝えによると、イギリスの偉大な指揮者サー・トーマス・ビーチャムが、ホテルのロビーで、知っているけれども名前を思い出せない、気品あふれる女性を見かけました。そして立ち話をするうち、彼女には兄がいたとぼんやり思い出し、ヒントを得られるかしらと思って「お兄さんはお元気ですか。今も同じ仕事をされていますか」と尋ねました。すると彼女は「兄はとても元気です。今も国王です」と答えました。

守られている

春植えの準備のために雑草の大きな固まりを引き抜くや否や、私は飛び上がりました。手の真下に毒蛇が潜んでいたのです。すんでの所でつかむところでした。草の束を持ち上げるや否や、その派手な模様が見え、蛇は、私の両足の間でとぐろを巻いていたのです。1メートルほど離れた場所に着地して、噛まれなかったことを神に感謝しました。そして、自分の知らない間に、自分の知らない危険から、どれほど神に守られてきただろうと考えました。

安全と静寂

息子のザビエルは子どもの頃、午後の静かに過ごす時間が嫌いでした。静かにしていると眠ってしまいます。子どもの昼寝は大切ですが、本人は望みません。ゴソゴソと動き回り、ソファから床に下りて、部屋の中を転がったりします。お腹が空いた、喉が渇いた、おしっこ、抱っこ…とぐずります。しかし、母親は昼寝が大切と分かっているので、息子を抱き寄せ落ち着かせます。すると彼は、私にもたれかかって、ついに寝入ります。

忍耐強く求める

南スーダンのセミ・ニゴ司教は、ケリコ語の聖書翻訳の大きな遅延を「時がゆき、戦争が来て」と語りました。実はケリコ語の印刷物は皆無でした。何十年も前に、ニゴ司教の祖父が、聖書の翻訳プロジェクトを果敢に始めましたが、戦争や戦後の混乱、北ウガンダとコンゴ民主共和国の難民キャンプに対する度々の攻撃がそれを阻んできました。しかし、ニゴ司教と信徒たちはあきらめず、彼らの粘り強い努力は、ついに報われました。ケリコ語の新約聖書は30年後に完成し、お祝いに沸き立つ難民の人々に配られました。聖書翻訳を指導した宣教師たちは、ケリコ人の熱意は言葉では表せないほどだったと語りました。

朝ごとに新しい

弟のポールは重度のてんかんを患い、10代になるとさらに悪化しました。夜間の発作は6時間以上も続き、当人にも両親にも耐え難いものでした。医師は一日の内の数時間は意識のある状態を確保しながら発作を抑える方法を模索しましたが、うまくいきません。両親は「神よ、神よ、助けてください!」と泣きながら祈りました。

キリストにしがみつく

チャールズ・ブロンディンは、1859年の夏以来、何度もナイアガラ瀑布の綱渡りに成功しました。ハリー・コルコードを背負って渡ったこともあります。その際、彼は言いました。「上を見ろ。君はもうコルコードではなくブロンディンだ。俺が揺れる時は一緒に揺れろ。自分でバランスを取ろうとするな。そんなことをしたら、ふたりとも死ぬぞ。」

恐怖に立ち向かう

ウォーレンは牧師として小さな町に赴任し、教会運営は順調に進んでいました。ところが、突然、地域の住民のひとりがウォーレンの反社会的な行為をでっち上げ、地元の新聞社に持ち込みました。同様の内容のチラシも印刷し、全戸に郵送するといいます。彼は妻と懸命に祈りました。もし、皆がこの嘘を信じたなら、彼らの人生はおしまいです。

強さ

大きな木箱を組み立てる職人に、12歳のアルバートは尋ねました。「シンガーマンさん、なぜ泣いているの?」職人は答えました。「誰だって泣くさ。おやじもじいさんも泣いていた。」名作ドラマ「大草原の小さな家」の一場面です。職人は少年に優しく語ります。「棺を作るとき、涙はつきものだ。泣くのは弱虫だと言って泣かないやつもいるが、わしは素直に泣けてこそ一人前の男だと教わった。」