Category  |  人を愛する

結局、最後には

アイルランドの聖ブレンダンを題材にしたフレデリック・ビュークナーの小説で、主人公が仲間の修道士ギルダスの片足は、膝から下がないと気付く場面があります。ギルダスはつえを取ろうとしてバランスを崩し、ブレンダンが支えます。ギルダスは、「私は闇に包まれた世界と同じぐらい傷ついている」と言います。ブレンダンは答えます。「もしそうなら、私とて同じだ。倒れそうになったら互いに手を貸し合う。結局のところ、それが唯一の意味ある働きなのだろう」

神の思いやり

神は本当にこんなに大勢の心配ができるのかしら。初めての海外。駅の雑踏の中で、そんな疑問がふと頭をよぎりました。10代の私は、世界の大きさに圧倒されていました。自分がちっぽけに感じられ、こんなに多くの人々を神は本当に愛せるのだろうかと思いました。

二人三脚

ジャマイカのダンズ・リバー・フォールズを登るのは爽快な体験です。滝の水は滑らかな岩肌の上を落ちて、やがてカリブ海に注ぎます。ハイカーは、水の流れに逆らって頂上を目指すので楽ではありません。ジェイにはほぼ不可能な挑戦でした。彼は10代の視覚障害者で、視野は針の穴ほどです。しかし、ジェイは絶対に登ると言い、友人のヨシヤは、 ジェイの目になると言いました。そして、手足を置く位置を教えたり、滑りやすい岩を避けるように示したりしました。一方、ジェイはヨシヤの心となり、勇気とはいかなるものかを示しました。

人に譲る

電気自動車の急速充電設備は、先を急ぐドライバーが継ぎ足し充電をするためのものですが、ここで長居するドライバーが米国中で見られます。この節度を欠いた行為を防ぐために、全国で営業する充電ステーションの会社は、混雑する店を対象に充電率85%で、次の人に譲るという厳格な規則を設けました。

すべての人に善を行う

長年のライバル、高校サッカーのイーグルズとパイオニアズが接戦を繰り広げる中、イーグルズがゴールしたボールが、ネットの破れから外に出てしまいました。審判はゴールの瞬間を見逃がし、ボールがネットの外にあるのを見て、得点を加算しませんでした。しかし、パイオニアズのコーチは、相手方がゴールしたと主張し、パイオニアズは3対2で負けました。

神の心を反映する

シャンテールが静かな村の自宅で13歳の誕生日を祝ってもらった日の夜、突然、銃声が響きました。森に逃げるように半狂乱で命じる母親の声。子どもたちは森に逃げ、身を寄せ合って、その夜を明かしました。「朝になり、両親を探しましたが見つかりませんでした」と彼女は語ります。彼女たちは孤児となり、数十万人規模の難民キャンプに入りました。

隣人を愛する

夏の嵐で隣から木の枝が飛んできて家の外壁が破損しました。庭には折れた枝や木の葉が散乱しています。一日の大半を庭の掃除に費やしながら、「うちには木なんかないのになぁ」と笑って乗り越えようとしました。本当です。1メートルに満たない松が3本あるだけで大木はありません。近隣の家の庭木のせいで後始末に追われているのです。

曾祖母の祈り

久しぶりに家族が集まった時、母は自分が記した文章を見せてくれました。それは彼女の祖母スーザンをたたえる内容でした。「おばあちゃん」は、母の話に度々登場します。スーザンは「夜明け前」に起きて一家のために祈っていました。その鮮明な思い出は、母の生き方に大きな影響を与えました。また今日、彼女に会ったことのない私の心さえも支えています。

それは恐ろしい

ユダヤ人の哲学者イェフダ・ハレヴィが千年以上前に書いた詩が、20世紀に翻訳されました。「それは恐ろしいこと 死が触れるものを愛することは」と始まり、その恐れの裏にあるものも「愛すること……そしてああ、失うこと」と明示しています。