目に見える弱さ
肩の手術から数週間が経ち、外出しようとしましたが、困ったことがありました。医者やリハビリ療法士に、つり包帯をはずすように言われたのです。これがあるから安心だったのに、怖くなりました。そのとき、「この段階では、負傷者であることを明示する必要のある場合を除き、つり包帯は推奨できない」という説明文が目につきました。そうです。ぎゅっとハグする人や、何も知らずにぶつかる人がいるかもしれません。傷つくのは怖いです。守られていたいのです。
そばに立つ
小学校の卒業式で、ミアーシャは30人のクラスメートと両親が見守る中、硬い表情で講壇に上がりました。校長先生がマイクの高さを調節してくれましたが、彼女は聴衆の方を向くことができません。みんなは「大丈夫。頑張って!」と励ましましたが、ミアーシャは凍りついています。するとその時、クラスメートのひとりが前に出ていき、彼女の横に立ちました。片方に校長先生、もう片方に友だちが立ち、三人はいっしょにミアーシャのスピーチを読み上げました。何とうるわしい光景でしょう。支えるとは、こういうことです。
登りつづけなさい
リチャードは友人のケビンとザイルでつながれて、ロッククライミングをしていました。疲れ果てて、地面に下ろしてくれと頼むとケビンは、ここまで来てあきらめてはいけないと励ましました。リチャードは空中で中ぶらりになりながら、登りつづける決心をしました。すると驚いたことに、再び岩を捕えられたのです。そしてついに登頂しました。励ましという友人のひと押しが、それを可能にしたのです。
最高の喜び
ポッター夫妻は3人の子どもがいる愉快な夫婦でしたが、1956年にオクラホマ・シティーで行われたビリー・グラハム大会に参加して、キリストに人生をささげる決心をし、新しい道を歩み始めました。そしてしばらくすると、自分たちの信仰の証として、キリストの真理を他の人々に伝えたいと思い、毎週土曜日の夜、自宅を開放して高校生や大学生といっしょに聖書を学ぶことにしたのです。
ともに苦しむ
アンザック・デーは、2015年4月25日に100周年を迎えました。この日はオーストラリア・ニュージーランド連合軍(両国の頭文字ANZに軍団を意味するCorpsのCを加えて「アンザック」)が第一次世界大戦に参戦し、協力して戦争の脅威と戦ったことを記念する日です。また、兵士たちに敬意を表す日であり、両国では祝日です。
ジョニーの レース
ジョニー・エイガーは19歳のときに5キロマラソンを完走しました。支えてくれた大勢の家族や友人は、それを喜び、祝ってくれました。
休息の木
私の仕事場の向かい側のとうもろこし畑には、不思議な光景があります。農場主は一帯の木を切り倒してとうもろこしを育てているのですが、不思議なことに、畑の中に1本だけ木が残っていて大きく枝を広げています。しかし、謎が解けました。その木には目的があったのです。
ボルトとブレーク
ジャマイカのウサイン・ボルトとヨハン・ブレークは、2012年、ロンドン・オリンピックの100メートル、200メートル走でともに金・銀メダルを取り、歴史に名を残しました。トラック上ではライバルであっても、ボルトはトレーニングパートナーであったブレークをたたえて「何年もの間、ヨハンと切磋琢磨してきました。彼のおかげで、気を抜くことなく、全力で練習できました」と語りました。この言葉から、ふたりがトラックの上で成功できるよう、互いに刺激しあってきたことがわかります。
助け癒やすことば
ペンシルベニア州のゲティスバーグで1863年11月19日、国立戦没者墓地の奉献式が行われ、ふたりの有名人が演説しました。基調演説はエドワード・エヴァレット。元国会議員、州知事であり、ハーバード大学の学長も務めた人で、当時の最も優秀な演説家のひとりでした。彼は2時間にもわたる、公式の演説を行いました。それにつづいてリンカーン大統領が、2分間の演説をしました。