教会コミュニティー
私は牧師の息子だったので日曜日に教会に行くのは当たり前でした。そして、私は教会が大好きでした。しかし時は移り、礼拝に常時出席する人の数は減りました。当然、人は理由を詮索しますが、それは多種多様です。これに対し、作家のキャスリーン・ノリスは、「なぜ教会に行くのか」という質問に、「私たちは他の人のために教会に行くのです。そこに、あなたを必要としている人がいるかもしれませんから」と応える牧師の言葉を紹介しています。
慰めを分かち合う
孫のカルムが訪ねてくると、袖の先にミトンが付いた妙なシャツを着ていました。慢性湿疹のかゆみのために、皮膚を引っかいて傷つけないようにするためです。7ヵ月後、娘も同じような症状に悩まされ、自分もミトンのついたシャツが必要だと言いました。息子の辛さが分かったと語りました。
助け合う
アンバーは、女友だちとバスケットボールをしていて、女子リーグがあったら地域の役に立つかもしれないと思いました。そこで、チームワークを推奨し、次世代の共助を促す目的でNPOを設立しました。この「バスケ女子」のリーダーたちは、幅広い年齢の女子が、自分に自信を持ち、徳を高め、地域に貢献できるように導いています。発足当初の選手で今は指導者のひとりは言います。「私たちは友情で結ばれています。こういうものが長い間、欲しかったのです。互いをさまざまな形で支え合い、女の子たちが成功体験を積み重ね、成長していくのを見るのは嬉しいことです。」
キリストのかおり
子どもの頃、親友の祖父がテキサス州ロメタ近郊で牧場主をしていました。彼が用事で町に出かけると、よくついていきました。知り合いとおしゃべりをする間もそばにいて、彼がその人たちの名前や境遇を覚えているのが分かりました。彼はあちこちで立ち止まり、病気の子どもや夫婦関係の難しい人を励ましていました。ふさわしいと思えば聖書のみことばを分かち合い、祈ることもありました。私にとって忘れられない人です。信仰を押しつけることはありませんが、彼が去った後には、信仰の余韻が残っていました。
愛の本質
パンデミックによるロックダウンで、ジェリーの経営するスポーツジムは閉鎖に追い込まれ、彼は何か月も無収入でした。ある日、午後6時にジムの外で会いたいと友人からメールが届き、要件が分からないまま時間通りに行きました。すると車が何台も駐車場に入ってきました。先頭の車のドライバーが建物脇の歩道にバスケットを置くと、50台ほどの車が次々に来ました。乗っている人たちは、ジェリーに手を振ったりしながら、バスケットのところで停車し、手紙や現金を入れました。金銭を出した人も、そうでない人も、全員が彼を励ますために時間をささげたのです。
慰め主なる神
病気の子ネコのラダメネスは、飼い主に見捨てられ、保護施設に収容されましたが、そこの獣医に引き取られ、元気になりました。そして、今ではここに住んで、手術後や治療中のネコや犬を温かく見守り、優しく喉を鳴らす音にみんなが慰められます。
チームメイト
フィラデルフィア・イーグルスのクォーターバック、カーソン・ウェンツが大怪我から復帰した時、補欠のニック・フォールズは穏便にベンチに戻りました。彼らはNFLのチームでポジションを争うライバル同士ですが、互いを支え、誇りをもって自分の役割に徹しました。ひとりのレポーターが、彼らの特別な関係に気づきました。相手のために常に祈るという関係です。ふたりは、アメフトのみならずイエスのチームに属するチームメイトだと意識することで、衆目の中で、イエスに栄光を帰したのです。
ともにいるということ
テーマパークのスタッフのジェンは、男の子が地べたで泣き叫んでいるのを見つけて駆け寄りました。ラルフという少年でしたが、朝からずっと楽しみにしていたアトラクションに行ってみたら、故障中だったのです。ラルフは自閉症でした。ジェンは彼を抱き起こしたり気休めを言ったりせず、一緒に地面に寝転んで気持ちを共有して、気がすむまで泣かせてあげました。
自分の役割
孫ふたりがミュージカルのオーディションを受けましたが、手にしたのは「花」の役でした。しかし、ふたりは友だちが大役を射止めたことに興奮していると言います。自分の結果に落胆する以上に、友人の喜びを共有しているのだそうです。