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警戒円

アフリカのサバンナに生息するガゼルは群れで「警戒円」を描いて休む習性があります。各々が外を向いて円を作り、違った方向を見ます。おかげで、地平線の360度を見渡せ、危険やチャンスを察知できます。互いに自分のことだけでなく、仲間のことも気をつけているのです。

肩に置かれた手

コリンはキリスト教を敵視する地域で援助活動をするチームに加わる準備をしていましたが、次第に不安と緊張が高まってきました。チームメイトに打ち明けると、彼は仕事の手を止め、コリンの肩に手を置 き、励ましの言葉をかけました。当時を振り返り、あの手のぬくもりが ターニングポイントだったと彼は言います。神がともにいてくださるという単純な真理をしっかり確認したのです。

リンカーンのポケット

フォード劇場で狙撃された1865年のあの夜、アメリカ大統領アブラハム・リンカーンのポケットには、ふたつの眼鏡とレンズ拭き、折りたたみナイフ、懐中時計袋、ハンカチ、皮財布(中に南軍の5ドル紙幣が一枚)、そして新聞の切り抜きが8枚入っていました。その中のいくつかは、彼の政治を称賛するものでした。

なぜ南軍の紙幣を持っていたのかは分かりませんが、自分を評価する新聞記事を持っていた理由は明白です。誰もが励まされたいのです。リンカーンのような偉大な指導者も例外ではありません。悲劇の直前、それらを妻に読み聞かせていたかもしれません。

皆、自信がありそうに見えて、そうでもありません。ちょっとしたことで、自信はすぐに揺らぎます。だから、誰もが励まされたいのです。

みんなが「隣人を喜ばせ、その徳を高め、その人の益となるようにすべき」(ロマ15:2)という神の命令を守ったらどうでしょう。「たましいに甘く、骨を健やかにする」発言だけをすると決めたらどうでしょう(箴16:24)。このような言葉を書いて、友人同士で送り合ったらどうでしょう。私たちは、それを何度も読み返すために、ポケットに忍ばせたり、スマホに保存したりするかもしれません。このような生き方は、ご自分を喜ばせることをなさらなかったイエスの生き方に倣うものです(ロマ15:3)。

励ましの力

ベンジャミン・ウエスト(1738-1820)は、子どもの頃、姉の絵を描きましたが、お世辞にも上手いとは言えませんでした。しかし、母は彼にキスをして大いに褒めました。後に、そのキスが自分を画家にしたと語っています。認められると力が出ます。ウエストは米国を代表する偉大な画家になりました。

生きている記念碑

私が育った教会には、家族や友人が亡くなったときに、その人を記念した長椅子や絵画を寄贈するという伝統がありました。亡き人の名前が鮮やかな人生の思い出とともに小さな金色の板に刻まれ、良い記念だと思っています。一方で、それが無機質な物体であるがゆえに、文字通りの意味では「生きていない」とも思ってしまいます。この記念碑に生命を吹き込むことはできるでしょうか。

最良の戦略

娘のバスケットボールの試合を観客席から応援していると、コーチがコート上の選手たちに「ダブルス」と短く指示を出すのが聞こえました。即座に守備の体制が1対1から、パスが集中する相手チームの一番背の高い選手にふたりが付く体制に変わりました。彼女たちはその選手にシュートを打たせず、ついに、ボールを奪って、自分たちのリングに入れて得点しました。

苦しみの目的

人工透析が必要だと言われて、シウ・フェンは、もう十分だと思いました。独身で定年まで働きました。長年のクリスチャンです。頑張って長生きする理由はないと思いました。しかし、友人たちに説得され、神を信頼して人工透析を始めました。

手紙を送る

ルビーは4歳の女の子で、歌ったり踊ったり、遊んだり走ったりするのが大好きでした。ところがある日、両膝が痛くなり医者に見てもらうと、神経芽細胞腫というがんでステージ4だと診断され、直ちに入院しました。

励まし合う

近所のジムには、健康や体力の衰えを防ぐために運動に励む人々が集い、自分も頑張ろうという気分にさせられます。壁には、お互いに批評をしないように、むしろ、互いの頑張りを励ます言動を心がけましょうと注意書きが貼ってあります。