神の手
英国が第二次世界大戦に参戦した1939年のクリスマス。国王ジョージ6世は、ラジオ放送を通して英国と英連邦の人々に語りかけ、母親が大切にしていた詩を引用しました。「闇の中に出て、あなたの手を神の御手に預けよ。それは、あなたにとって、光より好ましく、旧知の道より安全だ」。国王だとて先のことは分かりません。しかし、神が、彼らを導き、支えてくださると信じ、神を信頼しようと皆を励ましました。
聖書の真理は不変
息子が幼い頃、ある物語を親子で読みました。主人公の少年は、先生に反抗して筆記用具のペンに新しい名前を付け、同級生にも、その名を使わせることに成功しました。そのニュースは、町中に、そして国中に広がり、やがて皆が、新しい名前を使い始めました。一人の少年が創作したことを、周りが受け入れたのを見て自分も追随する、という行為が連鎖したためです。
愛は死のように強い
プロテスタント教会とカトリック教会の墓地を分ける長い壁に沿って、オランダのルールモントを歩いていると、奇妙な光景を目にします。壁を挟んで同じ形の背の高い墓石が立っているのです。ある男性がプロテスタントの墓に、その妻がカトリックの墓に埋葬されています。19世紀の文化の下では、二人は別々の墓地に埋葬されなくてはならなかったからです。しかし、彼らはそれに抗いました。二つの墓は数十センチしか離れていません。背の高い墓石の上部からは棒状の「腕」が伸びていて、その「腕」はしっかりとつながれています。この夫婦は死んでも離れたくなかったのです。
神の約束に励まされて
病院での診察や検査に一日中かかりました。利発な19歳の青年を苦しめている病気の正体はいまだ分かりません。その親子は落胆して家路につきました。すると驚いたことに、玄関扉の前にきれいに飾られた箱が置かれていました。正面にはイザヤ書43章2節が印刷されていて、中には友人らが手書きした励ましのみことばが、たくさん入っていました。親子は、友人たちの思いやりと聖書のみことばに元気づけられるしばしの時間を過ごしました。
天の父は変わらない
身長190㎝のザビエルは、幼子のザリアンを軽々と持ち上げました。そして、キャッキャッと笑う息子の足を大きな手のひらに乗せ、腕を伸ばして彼を立たせました。バランスを取るように励ましつつ、失敗してももう片方の手で常に受け止められるようにしています。ザリアンはまっすぐに立ち上がり、満面の笑みで父を見つめました。二人の視線が重なりました。
親の訓練
ソフィア・ロバーツは、11歳で開胸手術を見学しました。こんな医療処置を見るには若すぎると考えられますが、父親のハロルド・ロバーツ・ジュニアが心臓外科医なのです。ソフィアは、2022年、30歳の外科研修医となっていました。父親と一緒に大動脈弁置換術を成功させました。ハロルドは言います。「私はこの子に自転車の乗り方を教えました。心臓の手術を教える日が来るなんて。これ以上に良いことがあるでしょうか。非常に感動しています」
忍耐強い愛
我が家のミスティークは、美しいふわふわの毛をした猫です。一緒に遊んだり、お腹をなでてあげたり、膝の上で眠らせたりしていると、数年前に出会ったあの猫だとは思えません。元々は野良猫で、痩せていて、人を恐れていました。けれども、毎日餌を与えるようになって、徐々に変わっていきました。そしてある日、ミスティークは私になでさせてくれました。その後の進展はご想像通りです。
神は聞いてくださる
小学1年生の子どもが110番に電話して「助けてください」と言いました。「宿題ができないんだ」。やがて「ジョニー、何をしているの」と女性の声が聞こえ、少年は算数の宿題で困ったので、助けてくれる人がいると教えられた番号に電話をしたと説明しています。彼にとって宿題は「緊急事態」です。親切なオペレーターは、少年の「緊急事態」に対応し、宿題を手伝ってくれました。
今この時の神
子育てをしていた頃に住んだ町を訪れる機会がありました。よく行った場所がまだ残っていて懐かしく思いました。