王の王の再来
英国の故エリザベス2世の葬儀は、世界で数十億人がテレビを通して見たと推定されています。史上最も視聴された放送だったかもしれません。葬儀の週には、女王の棺を見るために25万の人たちが何時間も行列しました。当日は、100万人がロンドンの通りで彼女を見送りました。各国の王や女王、大統領や国家元首など500人が、高尚な人格と強さで知られた女性に敬意と哀悼を示すためにやって来ました。
物語は終わっていない
英国の刑事ドラマ『ライン・オブ・デューティー 汚職特捜班』の最終回の視聴率は記録的でしたが、悪の勝利を示唆する後味の悪いエンディングに、多くのファンは失望しました。ある人は「正義が勝ってほしかった。そういう道徳的な結末が必要だ」と語りました。
壁の穴
庭の花が食べられています。昨日は花盛りだったのに、今では茎だけが残っています。庭を歩いて調べてみると、木の柵のあたりにウサギの穴らしきものを発見しました。ウサギはかわいいですが、あっという間に庭の花を荒らす厄介な動物でもあります。
ろうそくを灯して
ニューイングランドの暗黒日、1780年5月19日は、朝から暗く、正午になっても太陽は見えなかったそうです。カナダの大規模な森林火事の煙が原因と言われていますが、多くの人は、最後の審判の日が来たのかしらと思ったそうです。コネチカット州の議会では、一時休会が提案されました。しかし、アブラハム・ダベンポート議員は、次のように言いました。「休会に反対です。最後の審判が近づいているのかもしれませんが、そうでない場合は、休会の理由はありません。また、そうであった場合は、務めを果たしている時に、審判を仰ぎたいです。ろうそくを持ってきてください」
天地を揺るがす祈り
グリーンバーグ博士の撮った世界の砂浜の砂の拡大写真は驚くほど色彩豊かです。砂には鉱物、貝殻、サンゴの破片などが含まれています。砂粒の鉱物含有量を顕微鏡で分析すると、侵食や海浜流の海岸線に及ぼす影響など、多くのことが分かります。小さな砂粒には非常に価値のある情報が詰まっています。
時を大切に
ノース・カロライナ大学の古文書館が所蔵する懐中時計の針は、 8時19分56秒で止まっています。それは、持ち主のエリシャ・ミッチェル教授が、1857年6月27日の朝、アパラチア山脈で滝に滑落して亡くなった時刻でした。当時、ミッチェル氏は、現場付近の山がミシシッピ川の東側で最高峰であると証明するために、データの収集をしていました。後にそこは彼の名にちなんでミッチェル山と名付けられ、滑落現場近くの山頂に彼の墓があります。
主を愛するから
夫が出張から帰る前日、息子が「ママ、パパが早く帰ってくるといいね」と言いました。私は「なぜ?」と尋ねながら、「お土産を買って来てくれるから」とか、「いっしょにボール遊びをしたいから」などと答えるだろうと思っていました。ところが息子は真顔で、「パパが大好きだから、早く帰って来て欲しいんだ」と言いました。
神を待ち望む
飛行機を乗り継ぐためにシャトルバスに乗っていると、運転手にバスを止めて待つようにと連絡が入りました。飛行機に乗り遅れるかもしれません。乗客のひとりは我慢できず、すぐに発車しなければ訴えてやると運転手に怒鳴りました。しかし、その時です。空港職員がブリーフケースを持って駆けてくると、怒っていた客に向かって、それを高々と掲げたのです。彼は嬉しそうに言いました。「お客さま、お忘れ物ですよ。先ほど、重要な会議に出るとおっしゃっていたので、きっと必要だと思いまして。」
先を見つめる
オランダの著名な画家レンブラントは、未完成の絵をイーゼルに残して、63歳で急死しました。その絵は生後40日のイエスを抱いた、シメオンの表情を描いています。背景と細部が未完でした。シメオンは、自分の死期を悟り世を去る準備ができていましたが(ルカ2:29)、レンブラントも同様だったと言う美術評論家もいます。