落胆するな
私には母のドロシーが健康だった記憶がありません。1型糖尿病のために長年、血糖値が不安定でした。合併症で腎臓を患い、生涯、透析が必要になりました。神経障害と骨折で車椅子生活を余儀なくされ、視力も失いつつありました。
傷ついた者たちの希望
メジャーリーグ選手のアンドレルトン・シモンズは「他人には見えないし理解もできない傷が誰にだってある」と正直に語りました。2020年のシーズン終盤に精神的な問題を打ち明け、戦線を離脱したのです。彼は、同じ悩みを抱える人を励まし、そうでない人には思いやりを示すよう促すために、自分の話をしなければと感じた、と振り返っています。
救いの御手
ブロガーのボニー・グレイは、嵐のような悲しみに囚われたと語ります。最高に幸せだった時期に、突然、理由もなく、パニックや抑うつ感に襲われたのです。何とかしようといろいろと試してみましたが、やがて、その状況に1人で立ち向かえるほど自分は強くないと悟りました。彼女は次のように語ります。「あの抑うつ感が去るように、誰にも何も言わず1人で祈りました。信仰が弱いなどと言われるのが嫌だったからです。しかし、神は、痛みから目を逸らさせたり、自分で自分を責めたりさせたいとは思っておられません。私たちを癒やされたいのです」。彼女は、神の臨在に慰められ、癒やされていきました。神は、逆巻く大波から守ってくれるいかりでした。
絶望の中の希望
スヌーピーの漫画で、ルーシーが「気の病」を5セントで助けると宣伝しました。ライナスは、彼女のところに行って、ひどく落ち込むと言い、どうすればいいのかと尋ねました。ルーシーは即座に「さあ元気を出して!はい、5セント」と応じました。
恐怖の嵐
最近のテレビCMですが、女性がスマホでテレビを見ている人に「マーク、何を探しているの?」と尋ねると、マークは真顔で「不安に基づいて決断しない自分」と答えます。「うわぁ、刺さる!」と思いました。マークに共感します。不安に振り回されている自分に戸惑うことがあるからです。
注意力完全化
今日の技術革新はストレスも生んでいます。スマホで簡単にイン ターネットに接続でき、古今東西の情報を掌中に収められます。しかし、絶え間ないアクセスは、多くの場合、犠牲を伴います。作家リンダ・ストーンはそれを「継続的注意力断片化」と表しました。つまり、あれもこれも知らなければと思う衝動です。それは慢性的な不安につながります。
無益な行いは何もない
慢性痛で歩けなくなり、うつとの戦いも3年目に入って、「私の身体はもうボロボロ。誰の役にも立たないみたい」と、友人に打ち明けました。すると、彼女は優しく「私が笑顔で挨拶しても、あなたの話に耳を傾けても、何の役にも立たない?あなたのために祈ったり、優しくしたりしても何の役にも立たないの?」と言いました。「もちろん、そんなことは無いわ」と答えると、彼女は「だったら、どうしてそんなことを言うの。あなたは、私や他の人のために笑顔で言葉をかけたり、祈ったりしているでしょう。」神のためにするなら無益なことは何もありません。それを思い出させてくれて、神に感謝しました。
人生の暗闇で
チャールズ・ホイットルシーは、第一次世界大戦で「ロスト・バタリオン」と呼ばれた部隊の隊長で、英雄の中の英雄でした。彼の部隊は敵軍に囲まれながら勇敢に戦い、その功績により勲章を授与されました。無名兵士の墓地が造られたときには、最初に埋葬される兵士の棺を担ぐ大役を任されました。ところがその2週間後、大型客船から飛び降りて、入水自殺を図ったと言われています。