神は見ておられる
友人は教会の椅子の上に立ち上がって手を振る息子に「座りなさい」と強い口調で言いました。しかし、男の子は「先生に気付いてほしいの。高くないと見えないでしょ」と無邪気に答えました。教会で椅子の上に立つのは危険で行儀が悪いことですが、この子の言い分はもっともです。立ち上がって手を振れば、確実に牧師の注意を引けるでしょう。
神の定めた時
マグは海外旅行を楽しみにしていましたが、予定を確定する前に、いつも通り、祈りました。遊びの計画まで神に相談しなくても、と友人に言われましたが、彼女は全てを神に委ねるべきだと思っています。今回はキャンセルしなさい、と言われていると感じました。後になって、もし行っていたら、伝染病の大流行に巻き込まれていたと分かりました。彼女は、神が守ってくださったと思っています。
麗しい愛
耕された畑には秘密が隠されていました。リー・ウィルソンは、50回目の結婚記念日に備えて、妻のレネーに前代未聞の壮大な花の贈り物を計画していました。自分の畑の32万平方メートル以上(東京ドーム約7個分)を取り分け、こっそり無数のひまわりの種を植えたのです。やがて妻のお気に入りの黄金の花120万本が、空を見上げて咲き乱れると、レネーは、夫の麗しい愛に驚き、圧倒されました。
私たちの物語
小さな銀のピンバッジを「思い出の箱」から取り出しました。それは10週目の胎児の足のサイズと形です。最初の子どもを流産した時、早期流産で不幸中の幸いと言われましたが、その言葉に本当に傷つきました。胎児の足は、お腹の中の心臓の鼓動と同じくらいリアルだったのに。しかし神に感謝します。神は、私をうつ状態から解放してくださり、子を失くした親を慰めるために私を用いられました。私たち夫婦は、流産から20年以上経って、その子どもを「カイ」と名付けました。いくつかの言語で「喜び」という意味です。喪失の痛みは消えませんが、神が心を癒やしてくださり、あの経験を人助けにお用いくださっています。
人生ゲーム
フェイスブックの「過去の思い出」に、「ヘビとはしご」というボードゲームに勝った5歳の娘の写真が表示されたので、私の兄と妹に、それをタグ付けしました。私たちも子どもの頃によく遊んだからです。 「ヘビとはしご」の発祥は、何世紀も前にさかのぼります。数え方を学ぶのに役立ち、はしごを登るドキドキ感も味わえます。最も早く100に到達すると勝ちですが、98番に止まると、はしごを滑り落ち、勝ちが遅れたり、負けてしまったりします。まるで人生のようです。
賢明な喜び
大きな病院の救命救急医ジェイソン・パーソフは「パンデミックにやられてしまう」と危機感を持ちながら、全力でコロナ患者を救おうとしていました。そんな彼が、休養日にリラックスする方法は、雪の結晶の拡大写真を撮ることでした。パーソフ医師は、小さくても美しいものに喜びを見つけることで、創造主にしっかり結びつこうとしたと語ります。また、大多数の人が気付こうとしない世界を見たとも述べています。
希望の虹
アメリカ同時多発テロから22年目の2023年9月11日。ニューヨーク上空に見事な二重の虹が架かりました。テロによる大惨事に見舞われてから20余年。この二重の虹は、その場にいた人々に希望と癒やしをもたらしました。その瞬間を収めたビデオを見ると、虹はまるで世界貿易センタービルの跡地から出ているようでした。
さあ家に帰ろう
友人のアルとキャシー・シファー夫妻は、第2次世界大戦時の象徴的な戦闘機を航空ショーで飛行させました。その様子を、年老いた元兵士たちが感無量で見上げていました。彼らは当時をしのんで語り合うために来たのです。人々は目に涙を浮かべて戦地の体験を語りました。多くの人たちは、国に奉仕する中で聞いた最高の知らせは「戦いは終わった。さあ家に帰ろう」だったと言いました。
土の上の美
近所の空き地にきれいな畝がいくつもできています。そして小さなつぼみをのぞかせた葉っぱがたくさん植わっていました。翌朝、赤いチューリップの花が開いているのを見て思わず立ち止まりました。