熱意
ずいぶん前のことですが、私たち夫婦とふたりの友人は、山道を下っていました。道は狭く曲がりくねっていて一方は崖で、反対側は登れそうもない斜面でした。角を曲がったところで、大きな熊を目撃しました。頭を左右に揺らし、ゆっくり息をしながらうろついています。私たちは風下にいたので、まだ気付かれていませんが、それも時間の問題です。
生い茂る木
私は昔から収集好きでした。子どもの頃は、切手やベースボール・カード、漫画などを集めました。親になった今、我が子が同じ血を受け継いでいると感じます。ぬいぐるみがもうひとつ要るかしらと、時々、不思議に思うのです。
愛のためか、お金のためか
アイルランドの詩人オスカー・ワイルドは「若い時は、お金が人生で最も大切なものだと思っていた。老いた今、その通りだ」と言いました。これは皮肉です。ワイルドは46歳で亡くなったので、本当は「老いて」 はいません。彼は人生がお金でないことは十分理解していました。
罠にかからない
ハエトリグサはノースカロライナ州の砂地の湿地帯で発見された食虫植物です。甘い香りの蜜で花の形をした罠の中に虫をおびき寄せます。そして虫が入るやいなや、花弁のセンサーが働いて瞬時に罠が閉まります。そして獲物を締め付けながら酵素をかけ、ゆっくりと消化し、土からは得られない栄養分を摂取します、
昨日ほどではない
孫のジェイが幼いときのことです。両親が誕生日にTシャツをプレゼントしました。彼はすぐに着替えて、一日中、誇らしげに着ていました。翌朝もそのシャツで現れた息子に、父親が「ジェイ、そのシャツ、嬉しいかい?」と尋ねると、ジェイは「昨日ほどではないよ」と答えました。
お金
若かった頃、仕事というより神の召しを感じて働いていたのに、別の会社から声をかけられたことがありました。その会社に移れば給料は格段に上がり、家族に経済的な恩恵を享受させられることは確実でした。しかし問題は、今の仕事が大好きで召命を感じていたので、転職について考えたことは無かったのです。ただ、お金が…。
本当の宝
友人のお父さんの葬儀で、ある人が「あなたのお父さんに会うまでは、他人に仕えることを心から楽しめる人がいるとは思っていませんでした」と言いました。彼は人に仕え、笑顔と愛情を注ぎ、知らない人と友だちになることで、神の御国の建設に貢献していました。そして、愛という遺産を遺して亡くなりましたが、対照的だったのは、彼の姉です。彼女の遺産は物でした。彼女の老後の心配は、誰が先祖伝来の家宝や希少本を守ってくれるか、ということでした。
天に宝をたくわえる
電気配線の誤りが原因で火事になり、新築の家が焼失してしまいました。我が家はたった一時間でがれきになりました。また、日曜日に教会から帰宅すると、空き巣に入られて家財が盗まれていた、ということもありました。