主の道に踏みとどまる
灰色のガンダルフが白のサルマンを問い詰めると、彼の離脱が明らかになります。彼は中つ国を邪悪なサウロンから守る任務を捨て、あろうことか、サウロンと同盟を結んでいたのです。J・R・R・トールキンの名作の映画化『ロード・オブ・ザ・リング 旅の仲間』の一場面です。その後、二人は善悪の壮大な戦いを繰り広げます。サルマンが正しい道に踏みとどまってさえいれば……。
盗んだ菓子は苦い
ドイツで20トン以上のチョコレートを積んだ冷蔵トレーラーが盗まれました。1千万円以上のチョコレートです。地元警察は、非正規のルートで大量のチョコレートを取引する者がいたら通報するようにと、住民に要請しました。犯人は大量の甘いものを盗みましたが、逮捕、起訴されれば、間違いなく不本意な苦い報いを受けるでしょう。
御国第一のリーダー観
キリスト教児童書の作家団体に加わり、互いに祈り、互いの出版物をPRしだした時、「競争相手と協力するなんて」と言われました。しかし、私たちは御国第一のリーダー観と協働意識にコミットしています。お互いは競争相手ではなく、福音宣教という共通の目的を持って同じ王に仕える仲間です。私たちは協力してキリストの証人となり、できるだけ多くの人に福音を届けようとしています。
満足をくれるのは唯一神
大きなエビ、肉料理、サラダ等、10万円を超えるごちそうが届きましたが、その家の主人はパーティーをしていたわけではありません。料理を頼んでさえいませんでした。親のスマホで遊ばせていた6歳の息子が注文したのです。「どうしてそんなことをしたの?」と布団に潜っている息子に尋ねると、彼は「お腹が空いていたの」と答えました。少年の食欲と未熟さがとんだ散財を招きました。
創造主を心に留めよ
最近読んだ小説の主人公二コラは自分が末期がんだと認めません。現実を直視するようにと友人たちが迫ると、拒絶の理由が浮き彫りになりました。「私は人生を無駄にした……何に対してもいいかげんで、一生懸命打ち込まなかったのだから」と。二コラは才能と富を持って生まれました。それなのに何も成し遂げず世を去ると思うと、いたたまれなかったのです。
分かれ道におられる神
数日体調が悪かった夫が高熱を出したので病院に行くと、即入院になりました。日が経つと徐々に回復しましたが、退院できるほどではありません。私は選択を迫られました。大きな仕事のために出張する予定になっていたからです。夫は大丈夫だと言ってくれましたが、私の心は彼と仕事の間で揺れ動きました。
神の知恵は命を救う
郵便配達員は心配になりました。一人暮らしの老婦人の家のポストがいっぱいです。彼女は普段、毎日、郵便物を取り出しているのに……。配達員は賢明な判断をしました。隣人に尋ねたのです。すると、その人は合鍵を持っていた別の人に知らせました。彼らは一緒に女性の家に入り、彼女が床に倒れているのを見つけました。4日前に転倒した後、起き上がることも、助けを呼ぶこともできなかったのです。配達員の目配り、気配り、決断力や行動力が、1人の高齢女性の命を救ったと言ってもよいでしょう。
クリスマスの困り事
デイビッドは夫婦で神に任命されたと信じて外国に赴き、自分たちの働きが結実することを通して、その使命を確認していました。しかし、彼の高齢の両親はクリスマスを二人きりで過ごさねばなりません。デイビッドたちはプレゼントを早目に送ったりクリスマスの朝に電話をかけたりして、両親の寂しさを和らげようとしましたが、彼らの希望は息子たちに会うことでした。夫婦の収入では、たまにしか帰国できません。デイビッドには知恵が必要でした。
危険に突進
ドイツで1892年、あるコレラ患者の不注意により、菌がエルベ川を通って水道網の起点であるハンブルグに入り込みました。たった数週間で1万人もの市民が亡くなったのです。その8年前、ドイツの細菌学者ロベルト・コッホは、コレラの感染が水を通して広まることを発見し、ヨーロッパの大都市はろ過システムを導入し、上水道を守りました。しかし、ハンブルグ市の当局は、何もしなかったのです。大惨事が迫っているというのに、費用や科学的根拠をうんぬんして明白な警告を無視しました。