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主の愛で愛す

ナチス占領下のフランス、ル・シャンボンで、5千に上る人命が、住民の努力で守られました。救われた人の中には多くのユダヤ人の子どもがいました。町の人たちが、故郷を追われた人たちを自宅や農場にかくまったのです。アンドレ・トロクメ牧師は、教会の人たちに「あなたたちは寄留者を愛しなさい。あなたたちもエジプトの国で寄留者であった」(申10:19)という御言葉を語り、逃げて来た人たちを助けるように促しました。それを聞いた町の人たちも、牧師の主張に共感して協力したのです。

信仰によるもてなし

公民権運動が活発だった頃、ニューオーリンズの有名な料理人リア•チェイスは、自分にできることを精一杯しました。全ての人々に平等な権利を、と行進する人々に食事を振る舞ったのです。彼女は語ります。「私は食事を提供しただけです。彼らは何かのために闘っていました。外に出れば何が起こるか、路上で何が降りかかるか分かりません。けれども、ここに来たら食事が用意されている。彼らはそれを知っていました。それが私にできることでした」

神に賜った才や業

ヴァン・クライバーンやウラディミール・ホロヴィッツのような超一流のピアニストは、ニューヨークのスタインウェイ&サンズの主任コンサート調律師、フランツ・モアを頼りにしていました。彼のピアノの調律は完璧だったからです。モアは、その長年の経験と知識から、多くの有名ピアニストに慕われました。また、調律の技術は、自分が神に仕える手段だと信じ、自身の信仰をピアニストや公演スタッフたちに語ることもありました。

善行のために造られた

数メートル先にいる父娘が、カードを落としました。私は会社に遅刻しそうだったので、自分たちで気付くだろうと心に言い、無視しようとしました。しかし、そんな気配はありません。結局、良心の呵責(かしゃく)に耐えられず、カードを拾って追いかけました。すると、彼らは大喜びしたのです。私もひどくうれしくなって、「こんなささいなことで、なぜこんなにテンションが上がるのだろう」と不思議でした。

クリスマス・スピリット

クリスマス祝会を教会で催し、外国の文化で祝いました。私はダラブッカ(打楽器)とウード(弦楽器)の音に合わせて楽しく手をたたきました。バンドは中東の祝歌「レイラット・アル・ミラド」を演奏しました。その意味は「降誕の夜」です。その歌詞は、クリスマスの心は人に仕えること、喉の渇いた人に水を差し出し、泣いている人を慰めるように、と教えます。

シャロームのエージェント

コロラドスプリングスの教会連合が、2015年、地域に仕える取り組みを始めました。毎年秋に「シティー・サーブ」というイベントを開催し、有志のクリスチャンがボランティア活動をします。数年前、私たち親子は、市の中心部の小学校の担当になり、草引きや清掃をしました。それから金網のフェンスに色のついたテープを巻きつけて山脈に見立てるアート作品を作りました。それは素朴ですが、驚くほど美しい作品です。

人を助ける

ヘザーが宅配サービスの食事を届けにいくと、客のティムは、袋の結び目をほどいてほしいと言いました。脳卒中の後遺症で、うまく指が使えないからです。ヘザーは喜んで袋を開けてあげましたが、一日中、彼のことが頭を離れず、ささやかな差し入れをしようと考えました。そして、メッセージカードを添えて、温かいココアと赤いひざ掛けを玄関先に届けると、ティムは、そのカードを見て感動のあまり涙しました。ヘザーのささやかな行為は、大きなインパクトがあったのです。

愛して仕える

クリスタルはバージニア州のカフェで働き始め、イビーに出会いました。彼はろう者で、注文はスマホに文字を打ち込み行います。クリスタルは、彼が常連客だと知るや、より良いサービスを提供するために手話を学び始めました。手話の方が彼に便利だからです。

神に仕え、人に仕える

ブラッドは引っ越した町で見つけた教会の礼拝に何度か出席した後、どんなことでもよいから奉仕したいと牧師に伝えました。そして、礼拝のために椅子を並べたり、トイレ掃除をしたりしましたが、やがて、彼の賜物が発覚しました。それは聖書を教えることでした。それなのに、何でも喜んでやったのです。