簡単にムカつかない
数カ月間の感染症対策の後、対面での礼拝が再開され、私は教会の人たちに久しぶりに会えると楽しみでした。しかし一部の人々、特に年配の人たちは、安全上の理由で欠席したり、すでにこの世を去っていたりで、会えません。ですから、ある年配の夫婦が礼拝堂のいつもの席に座っているのを見つけた時、とてもうれしくなりました。私は二人に手を振りました。夫は手を挙げましたが、妻は仏頂面で見つめているだけでした。私は少しムッとして、なぜだろうといぶかりました。
人の世話をする
友人のドウェインの母シャーリーンは94歳で、とても小柄な人です。しかし、健康上の理由で自活できない息子のために、できるだけのことをします。彼女の部屋は、家の2階にありますが、客が来ると、ゆっくり16段の階段を降りてきます。愛する息子の介護を手伝うときもそうです。
低くされている者を愛す
教会に新しい家族が訪れました。私は車いすの少女に膝をついてあいさつし、私の介助犬カリーを紹介し、彼女のピンクのメガネと靴を褒めました。少女は言葉を話しませんが、その笑顔から、この出会いを喜んでいると分かりました。
真実のために偵察する
自分の間違いに気付かず、自己の正しさを信じる傾向が、人にはありますが、それは「兵士の思考」があるからだと、ジュリア・ガレフは自著で語ります。それは、自分が信じているものを正当化し、それを脅かすものから守ろうとする心理ですが、より有益な考え方は「偵察者の思考」だといいます。偵察の主眼は、脅威の排除ではなく、完全な真実の探求です。きれいごとではなく、不都合でも、不愉快でも、何がそこにあるのかを正直な目で正確に理解したいと思います。このような考え方の人は、生涯にわたって理解を深めていける謙虚な心を持っているといえます。
全てを知る神
神は全知のお方ですが、ウォールストリート・ジャーナル紙の記事は、国家安全保障局(NSA)も、私たちについてかなり知っているといいます。スマホを持つ人は「デジタル足跡」を残す「メタデータ」を生み出します。個々のデータは取るに足らずとも、それらが組み合わされ、分析されれば、「これまでに考案された中で最も強力な調査ツールの一つ」になるといいます。メタデータをたどれば、いつ、どこへ行ったか、ピンポイントで特定できます。
お願いする
パーティーを計画しました。お客が多いのでケータリングを頼もうか。それともバーベキューセットを買おうか。雨に備えてテントも必要だろうか、と夫婦で相談し、予算はどんどん膨れ上がりました。人に助けてもらう機会にもなると捉えずに、自分たちで全部やろうとしたので、若干、非社交的にさえなりました。
イエスの靴で歩く
王様の靴を履いて歩くのは、どんな感じでしょう。アンジェラ・ケリーはそれを知っています。彼女は港湾労働者と看護師の下に生まれましたが、英国のエリザベス女王の晩年の20年間、衣装係を務めました。彼女の仕事の一つは、女王の新品の靴で宮殿の敷地内を歩くことでした。二人の靴のサイズは同じでした。これは、高齢の女王が式典などで長時間立ち続ける際の不快感を少しでも軽減しようという思いやりだったのです。
謙遜がもたらすもの
ご多分に漏れず、教員のキャリーは多忙です。宿題の添削、テストの採点、生徒や保護者との連絡など、夜遅くまで仕事をすることもあります。そんな中、彼女は前向きさを失わないために同僚教師との仲間意識を大事にし、具体的な助けを得るようにしています。難しい仕事には協力が必須です。教員に関する最近の調査によると、協力の効果が増大するのは、お互いが弱さを隠さないときだそうです。各々がへりくだって弱さをさらけだすなら、意見を言っても安全だと感じ、同僚の間で効果的な助け合いが生まれるといいます。
へりくだる
高慢は恥の元凶です。例えば、400メートルハードルの世界記録保持者カールステン・ワーホルムが、ノルウェーの公共屋内施設でトレーニングしていると、ぶしつけな挑戦者が現れました。彼は走る服装さえしていません。ワーホルムは彼の願いをかなえて競走し、圧勝しました。しかし、男はスタートに失敗したので再度走ろうと言います。世界チャンピオンは、ただほほ笑むだけでした。