ベストフレンド
私は12歳のとき、家族といっしょに砂漠の小さな町に引っ越しました。体育の授業の後は喉がからからになるので、クラスの皆は水飲み場に駆け出します。けれども私はきゃしゃで童顔だったので、水飲み場の列から押し出されることがありました。ところがある日、大柄で力の強い友だちのホゼが「おい、バンクスの番だろう」と言って、身体を張って守ってくれました。それ以後、水飲み場の問題は解消されました。
二枚の写真
友だちに写真を見せている老婦人がいました。一枚目は故郷のブルンジ共和国にいる娘の写真。二枚目はその娘に生まれた孫の写真です。けれども、孫を抱いているのは娘ではありません。出産で亡くなったのです。友だちは老婦人の頬に手をやって「分かるわよ、分かるわよ」と涙ながらに言いました。彼女もまた、二ヶ月前に息子を亡くしていました。同じ経験をした人の思いやりは特別です。その辛さを知っているのですから。
ひとりじゃない
スヌーピー漫画で有名なチャールズ・シュルツ(1922-2000)の葬儀で、友人で漫画家のキャシー・ギーゼワイトが語りました。「チャールズは、世界中の人が共感できるようなキャラクターを描いて、『君はひとりぼっちじゃない』というメッセージを送ってくれました。励まし合ったり、同情し合ったり…。彼も私たちと同じなのだと感じさせてくれました。」
完全なアクセス
友人が2、3年前、プロゴルフの試合に誘ってくれました。初めての経験でしたので、どういうものか見当もつきませんでしたが、到着するとギフトやインフォメーション、コースの地図などを渡されて驚きました。しかし、それ以上にびっくりしたのは、18番ホールの背後にあるVIP用のテントに入れたことでした。そこには座る場所と無料の食べ物が準備されていました。私だけならば、こんな待遇は受けられません。友人のおかげです。彼と一緒にいたおかげで、自由にテントに入れたのです。
灯台
ルワンダに「灯台」と呼ばれる集合施設がありますが、その存在は贖いの象徴です。そこは大量虐殺があった1994年当時、大統領の豪邸があった場所ですが、希望の光の灯台となるようにと、クリスチャンによって新しい施設が建てられました。中には、次世代のクリスチャンリーダーを育てる聖書学校、レストランや宿泊施設、また地域住民のためのサービスを行う場所があります。灰の中から新しいものが生み出されました。「灯台」の創立者たちは、イエスを希望と贖いの源にしています。
弁護人
フロリダ州の刑務所で服役中だったクラレンス•アール•ギデオンは、冤罪を晴らすために1962年6月、連邦最高裁判所に再審を求める嘆願書を提出しましたが、弁護士を雇う財力がない旨も、申し添えておきました。
人生を見いだす
お前はろくでなしだ、家の恥だ、という父の言葉がラビの心に深く突き刺さりました。頭の良い兄弟たちと違って、ダメなやつだと言われてきました。スポーツで秀でようと頑張り、成果を上げましたが、役立たずだという劣等感が消えません。「こんな思いで生きつづけるぐらいなら、人生を終わらせたい」といつも考えていましたが、人に相談したりはしませんでした。自分の心の痛みは自分の内に秘め、自分の崩れ落ちる世界は自分で支えなければならないと考えていたからです。
祝うべきお方
イエスの誕生を描いた絵などを見ると、多くの場合、東方の博士たちと羊飼いは同じときに来て、イエスを拝しています。しかし、博士たちの来訪が唯一記されているマタイの福音書を読むと、彼らの到着は少し後だったようです。それによると、イエスはもはや馬小屋の飼葉桶の中ではなく、家におられました。「その家に入って、母マリヤとともにおられる幼子を見、ひれ伏して拝んだ。そして、宝の箱をあけて、黄金、乳香、没薬を贈り物としてささげた」(マタ2:11)と語られているとおりです。
神に耳を傾ける
幼い息子は私の声を聞くのが好きですが、大きな声で「どこにいるの?」と厳しく問いかけるなら、話は別です。それは大抵、息子がいたずらをしたりして隠れている時ですが、私は息子が心配ですし、怪我をして欲しくないので、ママの声に耳を傾けて欲しいと思っています。