素晴らしい我が家
息子が「どうして、おうちから引越さなくちゃいけないの?」と尋ねました。5歳の子どもに「おうち」が何かと説明するのは困難です。私たちは転居しますが「おうち」、つまり我が家が無くなるわけではありません。我が家とは愛する家族がいる場所です。一日の仕事や長旅の後で、早く帰りたいと思うところです。
完璧な世界
ケイティは学校の宿題で「完璧な世界」という作文を書くことになり、「私の完璧な世界では、アイスクリームが無料。そこら中にペロペロキャンディがあり、空はいつも青空で、面白い形の雲が少しあるだけ」と書きました。しかし、そこからは真面目な話になりました。ケイティの完璧な世界では「家に帰って来て悪い知らせを聞く人は無く、悪い知らせを伝えなければならない人もいない」のです。
水平線を見つめて
フェリーが動き出すとすぐ、幼い娘は気持ちが悪いと言いました。しばらくすると私も吐き気がしてきました。私は「水平線を見つめて!」と自分に言い聞かせました。船乗りはそうして平衡感覚を取り戻すと言うからです。
またね
孫のアリッサと私は別れ際に必ずすることがあります。抱き合って20秒くらい悲しみの叫び声を上げ、数歩後退りすると事もなげに「またね」と言って別れます。ふざけた習慣ですが、又すぐ会えると思っています。
先遣隊
友人は1600キロメートルも離れた町に移り住むことになりました。青森から下関に移るようなものです。そこで、夫が新居を探す、妻が引っ越しの支度をする、と夫婦で役割を分担することにしました。私は友人に、住む土地や家の下見にも行かずに引っ越して大丈夫なの、と尋ねました。すると彼女は葛藤が無い訳ではないけれど、何年もいっしょに暮らしていて、自分の好みや必要に夫が配慮してくれると分かっているので信頼していると言いました。
ユニークな友情
種類の違う動物の友情を映したビデオをフェイスブックでシェアする人がいます。豚と子犬、鹿と猫が仲良くしていたり、オランウータンが虎の赤ちゃんを母親のように世話していたりする愛らしいビデオです。
素晴らしい結末
照明が消え、映画「アポロ13」が始まろうとしたとき、友人が声を潜めて「気の毒に。みんな亡くなったんだ」と言いました。私はいつ悲劇が起こるのかドキドキしながら1970年の宇宙飛行の映画を見ていました。そしてエンドロールが出る頃、やっとかつがれたことに気づきました。私はこの話の結末を覚えていませんでした。実際のところ、飛行士たちは多くの困難に遭遇しますが無事に帰還したのです。
喜びと公正
アジアの会議に行ったとき、冤罪で11年間も刑務所に入れられていた牧師と話しました。次に、宗教上の迫害から自国を脱出しようと大金を払った相手に裏切られ、何年もの間、先行き不透明のまま難民キャンプで過ごしている人たちの話も聞き、現実を突きつけられました。彼らは正義の欠如によって起こった出来事の犠牲者です。これは、私たちの世界がいかに壊れているかを示す例です。しかし、正義の空洞化は永遠にはつづきません。
終わることのない美しさ
グランドキャニオンを見るのが大好きです。キャニオンの縁に立つと、神の御手の新しい御業を発見し感動します。