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闇と光

私はこの世界の破れ目の一端を裁判所で目撃しました。疎遠な親子、かつての愛が憎しみに変わった夫婦。妻の赦しと家族の再建を切望する夫。この人たちには、心が変えられ、傷が癒やされ、神の愛に圧倒されることが、絶対に必要です。

死によるいのち

カールのがんの治療には両肺の移植が必要でした。彼は新しい肺をくださいと祈りながら、違和感がありました。なぜなら、自分が生きるためには、誰かが死ななくてはならないからです。

洗われる

友人のビルが知り合いのジェラルドに、神が備えられた救いの道について語りました。ジェラルドは長い間、信仰とは無縁で、自分本位な生活をしてきたそうですが、己の罪を涙ながらに悔い改め、イエスに人生をささげました。今の気持ちは、と尋ねると「洗われた感じ」と答えました。

みそばに近づく

コロナ禍の中、貸金庫使用の手続きがさらに煩雑になりました。来店予約をし、到着後に電話で入店許可をもらい、身分証明書を見せて署名します。そして、付き添ってくれる専任の行員を待ちます。部屋に入ると、私が金属の箱から必要なものを取り出すまで重い扉は施錠されます。これらの指示に従わなければ、中には入れません。

フレッシュスタート効果

ブリオニアは30歳の誕生日、好きではない営業の仕事を続けている自分に嫌気が差し、新しい仕事を探そうと決心しました。デビッドは、大晦日に鏡を見て、減量すると誓いました。ジェームズは、先月もカッとなってキレてしまったので、今月こそキレないように頑張ろうと自分に言い聞かせました。

みことばと新年

ミシュランはフィリピンで育ちましたが、辛いことがあると良書に慰めを得ていました。大学生になったとき、ヨハネの福音書1章を読んで、「石のような心が強く動かされた」と言います。「君は言葉を愛しているが、ちょっと聞いてほしい。常に暗闇を切り開くことのできる永遠のことばがある。それはことばなるお方、君を愛してくださることばだ」と誰かに言われたような気がしました。

強い敵から救い出す

ジョージ・ヴィヤノヴィッチは、2010年、第二次世界大戦中の功績によって、94歳でブロンズスターを授与されました。セルビア移民の家庭に生まれ、陸軍に入隊し、航空兵らがユーゴスラビアで反乱軍に保護されていると聞くと、両親の故国に向かいました。パラシュートで森に下り立ち、兵士らを見つけ出すと、彼らを小さなグループに分け、セルビア人に溶け込むように服装などを教え込みました。そして数カ月をかけて、1グループずつ、森を切り開いた滑走路で待機している輸送機まで徒歩で送り届けました。大喜びで帰還した兵士は512人でした。

大胆な信仰

プレム・プラダン(1924年〜1998年)は、第二次世界大戦中に撃墜された飛行機からパラシュートで脱出する際に負傷し、歩行に障害がありました。彼は、そんな自分がヒマラヤ山脈で宣教するなんて、神は何と不思議なお方だ、と語っていました。ネパールで福音を語るなら、劣悪な刑務所に投獄されるなどの迫害を受けます。プラダンは、15年の間の10年間、14か所の刑務所をたらい回しにされました。しかし、彼の大胆な宣教は、キリストに人生を変えられる人々を生み出し、そこには看守や受刑者も含まれていました。彼らはイエスの福音をそれぞれの村の人たちに伝えたのです。

壊れた私

コリンは妻とインテリア用品店で絵を探していましたが、気になる物があったので、妻を呼びました。それは右側に「グレイス」という文字が入った陶器の置物でしたが、反対側には2本のひび割れがありました。妻のジョーダンは、壊れていると言って別の物を探そうとしましたが、コリンは「いいんだ」と止めました。「僕たちは壊れている、だから恵みが訪れるんだ」と言い、ふたりはそれを買うことにしました。レジに持っていくと店員が「あらまあ!壊れているわ」と声を上げました。ジョーダンは静かに「ええ、分かっているわ。私たちもよ」と応じました。