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何も持たずに

ロバートは友人と朝食に行って財布を忘れたことに気付きました。恥ずかしくて、食べずに我慢しようかと悩みました。しかし、友人の説得を受け入れて食事を楽しみ、友人は喜んで代金を払ってくれました。

福音の力

古代ローマには固有の「福音」がありました。詩人ウェルギリウスによると、神々の王ゼウスは、ローマに無限の王国を付与したといいます。神々は、平和と繁栄を築いたアウグストゥスを、神の子、世界の救い主に選んだと。しかし、多くの人にとって、これは「福音」、すなわち良い知らせではありませんでした。むしろ、帝国の軍隊と役人たちの圧制という悲惨な現実でした。帝国の栄光は、支配者の身勝手によって土地を奪われ、人権を踏みにじられ、隷属させられた人々の犠牲の上に立脚していました。

警告を真剣に捉える

海外旅行でスリに狙われました。注意喚起の警告を読んでいたので、気を付けていましたが、実際にスリに遭うとは思いませんでした。犯人は手先が無器用だったと見え、財布は無事でしたが、この経験から、警告は真剣に捉えるべきと学びました。

誰の手にも届く

カリブ海に浮かぶエルーセラ島の「ガラスウィンドウブリッジ」では、濃紺の荒々しい大西洋とエメラルドブルーの穏やかなカリブ海が隣接し、対照的な風景が一度に楽しめます。かつては天然のアーチが特徴の細長い土地でしたが、嵐によって浸食され、それに代わって造られたこの橋は人気の観光スポットで、「地球上で最も狭い場所」と言われています。

大切な存在

結婚指輪が見当たらず、動揺して泣きながら探しました。家中の隅から隅まで1時間ほど探し回った後、夫が言いました。「残念だけど、新しいものを買おう。」私は「ありがとう。でも、あれは特別なかけがえのない物だから」と答えて、祈りながら探しつづけました。すると、少し前に着たセーターのポケットから、大切な指輪が出てきました。「神よ、感謝します!」と夫婦で喜んで指にはめると、銀貨を失くした女性の話が心に浮かびました(ルカ15:8-10)。

私は誰?

リモート会議の司会者が「おはよう!」と言いました。私も挨拶しましたが、画面に映った自分の姿に気を取られていました。「これが僕か…。」笑顔の参加者たちは、旧知の顔です。「あれはみんなだ。じゃあ、これは僕だ。ちょっと太りすぎ。髪も切らなくちゃ…。」

見えない光景

ユーリイ・ガガーリンが、世界初の有人宇宙飛行から帰還し、パラシュートでロシアの田舎に着地すると、農家の女性がオレンジ色の宇宙服姿に驚いて尋ねました。「宇宙から来たの?」「そのとおり」とガガーリンは答えました。

愛に追いかけられて

英国の詩人フランシス・トムソンは、『天の猟犬』で、夜も昼も神を避けて逃げたと語ります。彼は、懸命に逃げ隠れするのですが、イエスは、絶え間なく追いかけてこられました。私が主の探し求めたものだった、と詩人は締めくくっています。

正式な養子

養子縁組が法的に認められ、ミレーナの出生証明書と旅券を夫婦で受け取ったとき、リズはうれし涙を流しました。今日からミレーナは正式に自分たちの娘で、家族の一員です。その過程を振り返る中で、リズは、人がイエスの家族になった時に起こる真の身分変更について黙考しました。私たちは、生まれながらの罪や欠けに縛られず、神の養子になって、神の御国に正式に完全に入れられたのです。