Category  |  救い

あわれみが必要

特別な集会に備えて会堂の飾り付けをしていると、責任者が手際の悪い私に嫌味を言いました。彼女が去ると別の人が来て「気にしてはだめ。彼女にはあわれみが必要なのよ」と言い、私は笑いました。それ以来、誰かともめるとそう言いました。後年、その女性が亡くなると、彼女が、見えない所で神に仕え、困っている人に惜しみない援助をしていたと、牧師が語りました。私は、彼女や他の人のことを裁いたり、「あわれみが必要な人」とレッテルを貼ったりしたことを悔い、神に赦(ゆる)しを乞いました。実際、私も他の人と同様、あわれみが必要なのです。

洗ってください

融雪剤のせいで車がひどく汚れたので洗車場に向かいましたが、多くの人が同じことをしたようです。そこは長蛇の列でした。しかし、待っただけのことはありました。車はピカピカ、長く待たせたおわびにと、代金は無料でした。

暗闇から光へ

アカシュはトラック事故で重傷を負い、南西アジアのキリスト教系の病院に運ばれました。8回の手術で骨折は治りましたが、食欲を失くしました。うつ病です。家族を養わねばならないのにできません。前途が真っ暗になりました。

惜別の言葉

米国の著名な公民権活動家ジョン・M・パーキンスは人生の終わりに語りました。「悔い改めだけが神に立ち返る方法です。悔い改めなければ、あなたたちは滅んでしまう」

自由に生きる

私の出身地テキサスの黒人たちは、6月19日をパレードやピクニックをして祝います。私はティーンになるまで、この祭日の背景である悲しい歴史を知りませんでした。1865年のこの日、テキサスの黒人奴隷は、リンカーン大統領が奴隷解放宣言に署名したことを知りました。しかし、実際の署名は、2年半も前のことだったのです。テキサスの奴隷たちは、解放されていたとは知らずに、2年半の間、奴隷のまま暮らしたのです。

神の庭

去年の春、妻が夜顔を植えました。この花はムーンフラワーとも呼ばれます。夜に咲く大輪の白い花が満月に似ているからです。寿命は一夜限りで、明るい朝日の光でしぼんでしまい、人生の美しさと短さをほうふつとさせます。しかし、夜顔は1本の花茎に多くの花を付けます。出かけるたびに、今日、帰宅したら、どんな美しさで出迎えてくれるだろうと楽しみです。

心の癒やし

カーソンは、狩猟、釣り、オフロードバイク、スケートボード、と活動的でした。しかし、バイクの事故で重度の障害を負い、やがてうつになりました。将来の展望を失ったのです。しかし、仲間が狩猟に連れ出してくれると、美しい自然の中で、障害のことを忘れられました。心が癒やされ、新たな目標ができました。自分と同じような境遇の人が大自然を体験できる非営利団体(名称は「ハント2ヒール」)を運営することでした。カーソンは語ります。「災い転じて福となりました。私は恩返しがしたいとずっと思っていました。今、それができて幸せです」。彼は重度の身体障害者とその介護者たちのために、癒やしの場を提供しようと心を踊らせています。

手放す

アウグスティヌスは自伝『告白』で、イエスを信じるまでの紆余(うよ)曲折を記しています。ある時、皇帝を褒めそやす演説のために宮殿に向かっていると、路上で物乞いが酔っ払って、冗談を言いながら大笑いしていました。自分は心にもないお世辞を言わなければならないのに、彼は大した努力もせず、ずる賢い仕事から得るうたかたの幸せを手にしていると思いました。それで成功のためにあくせくするのをやめました。しかし、情欲と性的不品行が、彼を捕えていました。罪と決別する決心無くしてイエスのもとには行けません。それで「わたしに貞潔と節制を与えてください、でも今すぐにではありません」と祈りました。

深い癒やし

ブラジルのリオデジャネイロを見下ろす有名なキリスト像は、2020年イースター、医師の姿になりました。この感動的な演出は、新型コロナウィルス感染症の最前線で戦っている多くの医療従事者に敬意を示すためでしたが、「イエスは偉大なる医者」という西洋の一般常識を視覚的に表すものにもなりました(マコ2:17)。