イエスとの交わり
ある夕食会でビリー・グラハム師の隣に座らせていただいたことがあります。一生忘れられない光栄なことですが、同時に何を話せばよいかと緊張していました。それでまず、主の働きに長年携わってきて一番楽しかったことは何ですかと尋ねてみました。そして、大統領や王室の人たちと知り合ったこと、世界中で何百万人という人々に福音を伝えたことですか、と続けようとしました。しかし、グラハム師は、私が続きを言い終える前にためらうことなく言いました。「一番楽しいことは、イエスとの交わりです。主の臨在を感じ、主の知恵を与えられ、主に導いていただくこと、それが、私の最大の喜びです。」
直接会う特権
ネゲブ砂漠に建つ幕屋はレプリカですが、それでも畏敬の念を抱かせます。金やアカシア材を使ってはいませんが、出エジプト記25章から27章に書かれている寸法に従って復元されました。
顔を合わせて
世界は今までにないほど情報機器でつながっていますが、実際に顔を合わせて話すに勝るものはありません。いっしょに時を過ごして笑い合ったりするなら、相手の表情からほとんど無意識に温かいものを感じます。家族にしろ、友だちにしろ、好きな人とは直接会いたいものです。
祖国
スティーブンはアフリカ出身ですが国籍はありません。生まれはたぶんモザンビークかジンバブエですが、父親のことは知りません。母親は内戦を逃れ、路上で物売りをしながら国を渡り歩いて亡くなりました。スティーブンはイギリスの警察に逮捕して欲しいと頼みました。身元を確認できる書類が無いので何の保護も受けられず、刑務所で生活する方が路上より安全だと思ったのです。
神との時間
ある忙しい朝、教会の保育室で奉仕をしていました。十数人の子どもたちが、しゃべったり、遊んだりしていて、部屋が暑苦しくなってきました。そこで、ドアストッパーを下ろして扉を開けると、ひとりの男の子が逃げ出すチャンスだと思ったのでしょう。誰も見ていないと思って、こっそり抜け出しました。そして、後を付けていくと、思った通り。彼はパパの腕の中にまっすぐ飛び込んで行きました。
押し流されない
私たち夫婦は、学期末となった娘を迎えに100キロ離れた学校に行きました。家に帰る途中で浜辺のリゾート地に立ち寄り、お茶を楽しみました。海岸に目をやると、波に流されないようにつながれているはずの一隻のボートが、ゆっくりですが、確実に沖に向かっていました。