山の頂の穀物
今までにいくつもの山に登ってきましたから、山頂には大して何もないことを知っています。そこにあるのは、むきだしの岩とコケの類ぐらいです。豊かに育った穀物を見ることは、通常ありません。
神さまは 力持ち
孫娘のケイティは3歳ですが、ある日、ちょっとした神学的見解を述べて両親を驚かせました。「パパもママも死んだ妹がいたんでしょ。それって、神さまが天国に引き上げられたんだから、神さまってすごい力持ちね。」
混沌から
何でもよく観察すると、秩序は自然には保てないものだと実感します。自分の事務所を考えても、驚くほどあっという間に乱雑になり、またきれいにするのには、それ相応の時間がかかります。秩序は自然にはできません。秩序を保つには介入が必要です。
力を断たれる
人口密度の高いアメリカ北東部を2012年10月末、大型ハリケーンが襲いました。その進路に当たった町々では大規模な洪水が発生して、大きな被害が出ました。また、800万世帯以上が停電しました。この停電によって、食糧や燃料、水などが不足し、交通網が寸断されて大混乱になりました。うなるような風と打ち寄せる高波によって、建物は押しつぶされ、あたりは水びたしになり、大量の土砂が町に流入しました。メディアはこの出来事を「数百万世帯で電力断たれる」と報じました。
空城の計
中国の歴史小説『三国志演義』の中には、敵の心理を突いた「空城の計」が描かれています。魏国の15万におよぶ軍勢が、2500人の兵士しかいない西城に到達したとき、城壁の門は大きく開かれていました。そして有名な戦術師である諸葛孔明と二人の子どもたちは、静かに琴を弾いていました。魏の将軍はその光景に困惑し、伏兵がいるのだと判断して完全撤退を命じます。
その英雄は誰?
士師記を読んでいると、勇猛な戦士やいくさの記述に、まるでヒーローもののマンガを読んでいるような気分になります。デボラにバラク、ギデオンやサムソンなどの勇士たちです。しかし、そんな士師(解放者)たちの中にオテニエルがいます。
わら無しで煉瓦を
多くの人は、手持ちは十分とは言えない状況の中で、何とか頑張るという課題に直面しています。人手も予算も減り、体も疲れているのに、限られた時間でこなさなければならない仕事の量は、前と同じかさらに増えています。この苦境を、わら無しでれんが作りを強いられたイスラエルの民になぞらえることができるでしょう。
上等だ
第一次世界大戦中のマルヌ川の最初の戦いで、フランス軍のフェルデナン・フォッシュ中将は次のような声明を発しました。「我が中央部隊は崩壊し右辺部隊は退却している。上等だ。私は攻撃をつづけている。」ここに彼の、難しい状況にあっても希望を捨てない、積極的な態度が見られます。部隊はそれによって最後には勝利しました。
クリスマスの奇跡
神学大学院で最初の学期を終えたとき、クリスマス休暇を実家で過ごすための航空券をもらいました。ところが出発の前日、所持金は20ドルにも満たないことに気づきました。空港までの交通費や雑費など、どう考えても20ドルでは足りません。私たち夫婦は途方に暮れながらも祈ることにしました。当時、子どもたちはまだ幼かったのですが(6歳と2歳)、祈りに加わらせることにしました。