求める前に
友人のロバートとコリーンは仲睦まじいベテラン夫婦で、そのやりとりは微笑ましい限りです。食事の時には、あうんの呼吸で必要なものを渡したり、飲み物を注ぎ合ったりします。ひとりが話し始め、もうひとりが締めくくるなど、互いの心が読み取れるかのようです。
すべてご存知
我が家に2年間、フィンという名の熱帯魚がいました。幼い娘が水槽の前にしゃがみ込み、餌をやったり話しかけたりしていました。幼稚園でペットの話になると、自分の魚だと自慢したものです。フィンが死ぬと、娘のショックは大変なものでした。
神に見守られる
バイバイと手を振った幼い孫が、振り返って「おばあちゃん、どうして僕たちを見送るの?」と尋ねました。幼い子が、可愛いことを尋ねるものです。しかし、本当に知りたそうなので、良い答えをしようと「礼儀だからよ」と言いました。「あなたは、私のお客さんで、見送ることは、私の心遣いよ」と。孫は頭をひねりましたが、理解できないようでした。それで「あなたが大好きだからよ。見送れば、安全に出発したと分かるでしょう」と言いました。孫はにっこりしてハグしてくれました。やっと理解できたのです。
ふたりはまさっている
ハワイのアイアンマン世界選手権1997年大会で、シアン・ウェルチ選手は疲れ果て、よろけてウェンディー・イングラハム選手にぶつかり、両者とも転倒しました。立ち上がろうとするとよろめき、再び転びました。ゴールまで20メートルです。イングラハムが這い出すと観客が拍手し、ウェルチも続くと声援は大きくなりました。イングラハムは4位でゴールし、関係者の腕の中に崩れ落ちましたが、振り返って倒れているウェルチに手を伸ばしました。ウェルチは身体を前に突き出し、疲れた腕をイングラハムに伸ばし、5位でゴールしました。観客は大歓声でふたりをたたえました。
すべてを知る
急な山の斜面から母の車を引き上げたレッカー車の運転手は「生きているなんて奇跡ですよ。神さまが守ってくれたんですねぇ」と、地面についたタイヤの跡を見ながら母に言いました。当時、母は私を妊娠していたので、私たちふたりの命が、神に救われたという話を幼いときから何度も聞いてきました。そのたびに母は、私は生まれる前から神の目に尊かったと断言しました。
最も困難な場所
ジェフは、自分が過去にヘロインを使った町で、ユースパスターをしています。「子どもたちが、私と同じ過ちで苦しまないように助けたい。イエスが彼らを助けてくださいます」と語ります。神は、ジェフの心と彼を取り巻く状況を劇的な方法で変えられました。時間をかけて、彼を麻薬の奴隷から解放し、過去があるにもかかわらず、重要な働きを託してくださいました。
決してひとりではない
サッカーの2018年ワールドカップで、コロンビアのファルカオ選手は、対ポーランド戦の後半25分でゴールし、勝利を確実にしました。このゴールで、彼はコロンビア代表の歴代得点王になりました。国際試合通算の30得点目のゴールです。
私たちはちり
混雑したショッピングモールで幼い子どもが「アイスクリーム、アイスクリーム」と叫び続け、その大騒ぎを近くの買い物客が注目し始めました。父親が「分かった。でも、まずママのためにお使いをしよう。いいね」と言うと、「いやだー!アイスクリーム!」若い父親は、限界に近づいていました。そこに、小柄な女性がやってきました。靴とバッグがマッチした身なりの良い女性でした。父親が 「かんしゃくを起こして…」と言うと、その人は微笑み「かんしゃくに捕まっちゃったのね。でも、まだ小さいから。忍耐して、目を離さないでね」と応じました。状況を劇的には変えませんでしたが、父子にはこの種の間が必要でした。
愛に行列はない
構ってもらいたいとき、愛犬、ラブラドール・レトリバーのマックスは、私の物を取って、見せびらかします。ある朝、机で書き物をしていると、私の財布を取って逃げ去りました。ところが、私が気づかな かったと分かると戻って来て、私を鼻で突っつきました。マックスは、財布をくわえ、目を輝かせ、尻尾を振って、遊ぼうと誘います。