真実にしっかりとどまる
実家は、築100年ほどの古い家で多くの特徴があります。しっくいの壁もそのひとつで、壁に絵を掛ける時は、木の支柱がある場所に釘を打つか、石膏アンカーを使わなければなりません。そうしなければ、絵は壁にしっかりくっつかず、落ちてしまうでしょう。
波に乗る
海岸の岩場からハワイの海の写真を夫が撮っている間、私は大きな岩に座って自分の病状を心配していました。問題に対処するのは旅を終えてからですが、今、平安が必要です。私は、押し寄せ、黒岩に砕ける波を眺めていましたが、ふと、波間の暗い影に気付きました。カメラのズームを使って見てみると、それは波に乗るウミガメでした。大きく手を広げ、穏やかに、じっとしています。私は潮風を受けて微笑みました。
神とともに闘う
米国陸軍のデズモンド・ドスの英雄的な行為は、2016年の映画「ハクソー・リッジ」で描かれました。ドスは人の命を奪うことを神が禁じていると信じていたので、陸軍の衛生兵として、自らの命の危険も顧みず、人命救助に尽くしました。「ドス一等兵は、退くことを拒んで弾丸の降り注ぐ最前線に留まり、多くの負傷兵を一人、また一人と要塞の斜面まで運び出した。…敵の爆撃や機銃掃射に全く怯まず、砲兵将校を支援した」と、1945年10月12日の勲章授与式で称えられました。
誰が知ろうか
中国のことわざに「塞翁が馬」があります。塞翁の大切な馬がいなくなり、近所の人が気の毒がると、彼は「これが良いことにならないと誰が知ろうか」と言いました。やがて、いなくなった馬が別の馬をつれて戻って来ました。人々が喜ぶと、彼は「これが悪いことにならないと誰が知ろうか」と言いました。息子がその馬に乗り、足を骨折しました。不幸のようでしたが、程なく、村の男たちは皆、戦争に駆り出され、足が不自由な息子は徴兵されず、死なずに済んだのです。
恐怖に立ち向かう
ウォーレンは牧師として小さな町に赴任し、教会運営は順調に進んでいました。ところが、突然、地域の住民のひとりがウォーレンの反社会的な行為をでっち上げ、地元の新聞社に持ち込みました。同様の内容のチラシも印刷し、全戸に郵送するといいます。彼は妻と懸命に祈りました。もし、皆がこの嘘を信じたなら、彼らの人生はおしまいです。
掌握する
インドのチェンナイで車の路上教習をしたのは、朝のラッシュ時でした。すごく緊張し、気が動転して、ブレーキを踏むべきときにアクセルを踏んでしまいました。車は、すごい勢いで進むや否や即、停止しました。助手席の先生が指導員用のブレーキを踏んだのです。私はパニック状態でしたが、先生は落ち着いていました。
光を信頼する
天気予報は爆弾低気圧だと言います。低気圧が急速に発達して、冬の激しい嵐になるというのです。デンバー空港へ行く高速道路は、夕暮れ時には猛吹雪で、視界はほぼ無くなるでしょう。しかし、娘が飛行機で帰省する日ならば、「ほぼ」なのですから、なすべきことを行うのみです。通行止めで立ち往生する事態に備えて、暖かい服と飲料水を準備し、絶えず祈りつつ、速度を落とし細心の注意を払って運転します。ヘッドライトを信頼することも大切です。すると不可能を可能にできるかもしれません。
堅固な信仰
ダイアン・ドッコ・キム夫妻は、長男が自閉症と診断され、悲しみに暮れました。彼女の著書『壊れない信仰』によると、愛する息子に対する夢や期待を、現実に合わせて調整することは楽ではなかったと言います。しかし、夫婦は、この経験を通して、神が自分たちの怒りや疑い、不安を受け止められると学びました。息子が大人になった現在、ダイアンは障害児の家庭を支援しています。神は決して約束を破られず、無限の御力と尽きぬ愛でいつくしんでくださると語ります。また、夢や希望、思い描いていた人生を失った時、それを悲しんでも大丈夫と断言します。
魔法使いではないオズの人
ドロシー、カカシ、ブリキの木こり、臆病なライオンは、「オズの魔法使い」の登場人物です。みんなで、西の悪い魔女から不思議な力を持つほうきの柄を奪ってオズに帰ってきました。そして、魔法使いに再会しましたが、ドロシーの犬トトが、彼女たちと魔法使いを隔てる幕を引き倒してしまったので、魔法使いの正体は普通の人間だとばれてしまいました。その人は気弱なネブラスカ州出身の男性でした。一説によると、作者のライマン・フランク・ボームは、神を信じられない人で、自分の問題は自分にしか解決できないというメッセージを発したかったと言われています。