Category  |  罪の赦し

神の物語

良い天気なので散歩に出かけると、新しい隣人に会いました。彼は、「僕の名前はジェネシス、6歳だよ」と自己紹介しました。「ジェネシス、素敵な名前ね。聖書の『創世記』だわ」と言うと、「聖書ってなに?」と尋ねました。私は「神さまのお話の本。どうやって世界や人間をお造りになったとか、どれほど私たちを愛しておられるかが書いてあるのよ」と伝えました。

祝宴

友人のシャロンが悲惨な交通事故で亡くなった一年後に、別の友人デイブの10代の娘メリッサが、やはり交通事故で亡くなりました。ある晩、私は彼女たちの夢を見ました。ふたりは広いパーティー会場を飾りつけながら談笑していて、私が部屋に入って来ても知らんぷりです。テーブルには真っ白なテーブルクロスがかけられ、金色の皿とワイングラスが置かれていました。私も手伝いたいと言ったのですが、ふたりには聞こえていないようでした。

やっと自由

レバノン内戦の際に5年間も拘束された英国人ジャーナリスト、ジョン・マッカーシーは、20年を経て、解放の交渉人ジャンドメニコ・ピッコと面会し、「私の自由をありがとう」と厳かに心からの謝辞を述べました。ピッコの交渉は生命の危険を伴ったのです。

朝もや

ある朝、近所の池の畔で朝もやの水面を眺めていました。もやは風で揺れたり、舞い上がったりしましたが、朝日が差し込むと消えていきました。この光景は「わたしは、あなたのそむきの罪を雲のように、あなたの罪をかすみのようにぬぐい去った」(イザ44:22)という今朝読んだみことばと結びつき、私を慰めました。ここ数日、ある悪い思いに捕らわれ、それを断ち切ろうと散歩に出たのです。既に神に懺悔(ざんげ)していましたが、再度、同じことをしたら赦してもらえないかもと不安だったのです。

白い雪の奇跡

アイザック・ニュートンは17世紀にプリズムを使って、人が色を識別する際の光の役割を研究しました。光が物体を通るとき、その物体には色があるように見えることをニュートンは発見しました。例えば、雪は砕かれた多くの氷の結晶の集合です。ひとつの氷の結晶は半透明ですが、全ての結晶の中を光が通ると、雪は人の目に白く映るのです。

あわれみを示す

エリック・フィッツジェラルド牧師は言いました。「悲劇が起こり深く傷ついたとき、あわれみを示すことと恨みを晴らすことと、どちらか一方を選べます。私はあわれみを示すことを選びました。」彼の妻は、帰宅途中に疲れて居眠り運転をしていた消防士が起こした事故で亡くなりました。検察官に実刑を望むかと尋ねられ、牧師は、自分が説いてきた赦しを実践することを選びました。そして驚いたことに、ふたりはやがて友人になりました。

唯一の王

牧師が、イエスは天を去り地上に来られたと語り、私たちの罪のために死んでくださったことを感謝する祈りをささげました。すると5歳のエルドンは「えっ!死んだの?」と驚きました。

兄息子に自分を見る

作家のヘンリ・ナーウェンは、ロシアのエルミタージュ美術館でレンブラントの絵画「放蕩息子の帰還」を前に、何時間も黙想していました。彼は、時間の経過で変化する光により、いくつもの絵を見たように感じたと言います。それは、傷ついた息子に対する父の愛を、幾重にも表していました。

和解の扉

アイルランドの首都ダブリンの聖パトリック大聖堂には、ある物語にまつわる扉があります。バトラー家とフィッツジェラルド家が1492年に地域の覇権をめぐって争ったとき、バトラー一家は大聖堂に逃げ込み、フィッツジェラルド家の停戦の求めに応じませんでした。そこで、フィッツジェラルド家の人たちはドアに穴を開け、家長が握手のために手を差し入れました。両家は和解し、敵は友となりました。