たましいの自由
彼らにパイロットの資格はありません。大学も卒業していません。ライト兄弟は空を飛ぶ夢と勇気を持った自転車の修理工でした。1903年12月17日、彼らのライト・フライヤー号は4回の飛行に成功。最長飛行時間はたった1分でしたが、世界を変えました。
電源
嵐のために停電(我が家のある地区ではよく起こる困り事です)していると分かっていたのに、部屋に入る時、無意識に電灯のスイッチを押しました。もちろん何も起こらず、辺りは暗いままです。
神の御手は届く
身体検査を受けて所内に入り、面会簿に記名して混雑した待合室の椅子に座りました。ため息をつく大人や駄々をこねる幼い子どもたちを見ながら、私は心の中で祈りました。かなり待たされてから、武装した看守が名簿を読み上げ、部屋に案内されると、指定された椅子に座りました。厚いガラス窓の向こうに継息子が座り受話器を手にしたとき、私は自分の無力さに圧倒されて涙を流しました。しかし、神は慰めてくださいました。彼はまだ、神の御手の届くところにいると。
聖霊だけができること
聖霊に関する本を書いたドイツの神学者で94歳のモルトマンにインタビューした人が尋ねました。「どうやって聖霊を活性化しますか。薬を飲むのですか。製薬会社がくれるのですか」。モルトマンはニヤリとして、訛りのある英語で答えました。「私は何もしません。聖霊が来るのを待ちます。すると、御霊が来られます」
御声を聞き分ける
長年の研究で、狼は声色を使って仲間と話していると分かってきました。特殊な装置で解析すると、どの個体の鳴き声か100%の精度で聞き分けられるといいます。
神はあなたを知っている
最近、ミケランジェロの彫刻『モーセ』の大写しの写真を見ました。すると、モーセの右腕に小さく盛り上がった筋肉が見えます。この筋肉は小指伸筋で、小指を上げるときだけに収縮します。巨匠ミケランジェロは写実性で知られています。人間の体に細心の注意を払い、誰もが見逃してしまうような細かい部分を含めて彫刻します。
主の見通しを信じる
知らない土地を運転していた時、GPSの指示が奇妙だと夫が気付きました。4車線のハイウェイに入った所で、そこを出て、併走する側道を進むように指示されたのです。渋滞もなさそうでしたが、彼は「信用してみるよ」と言いました。15キロ程進むとハイウェイの方は、渋滞でほとんど動かなくなりました。原因は道路工事でした。一方、側道はさほど混まず、ストレスもありませんでした。夫は「ここまでは見通せなかった。GPSには見えていたんだね」と言いました。私たちは「もちろん神様にも見えていたね」と、声を揃えました。
七面鳥から逃げる
田舎道でジョギングしていると、野生の七面鳥が2羽、前方にいました。どこまで近づけるかしら。私は足を緩め、止まりました。2羽は、こちらにずんずんやって来ます。成功と思いきや、鋭いくちばしで私の腰とお尻を突こうとしてきました。私が走り出すと、2羽は身体を揺らしながら追いかけてきました。やがて諦めてくれましたが、即座の形勢逆転でした。鳥が先手を取り、獲物がハンターに一変しました。私は鳥を完全にみくびっていましたが、襲われるかもと気付いて逃げ出したのです。
内住のキリスト
英国の伝道者F・B・マイアー(1847~1929年)は、内住のキリストの意味を、卵を例に説明しました。受精卵の黄身は小さな「生命の芽」で、殻の中で毎日少しずつ成長し、やがてはひよこになります。同様に、イエスも聖霊として私たちの内に住み、全てを包み込んでご自身の臨在を増し、私たちの内にキリストを形作られます。ただ、内住するキリストのリアリティは、申し訳ないが言葉では完全に伝えきれない、とも言いました。しかし同時に、どんなに不完全でも、「その日には、わたしが父のうちに、あなたがたがわたしのうちに、そしてわたしがあなたがたのうちにいることが、あなたがたに分かります」(ヨハ14:20)というイエスのみことばの意味を伝えましょうと励ましました。