その時、その場所に
看護学会が開かれていたホテルで、ロビーにいた人が心筋梗塞で倒れましたが、すぐさま、20人以上の看護師が駆けつけて救命措置をしました。その時、その場にふさわしい人たちがいたのです。
聖霊に導かれる
ラスベガスからロサンゼルスの道順を検索すると、カーナビが他より1時間近くも時短のルートを提案したので、シェルビー・イースラー姉弟は、それに従うことにしました。しかし、彼女たちは舗装されていない土道を何時間も走ってカリフォルニアのモハーベ砂漠に至り、砂嵐の中、立ち往生してしまいました。引き返そうとすると、悪路の走行のために車のあちこちが破損していて、結局、レッカー移動が必要になりました。そのナビの開発者は、二人と同じ憂き目に遭った多くの人たちに謝罪しました。
粘り強く祈る
娘のハンナが脳内出血で昏睡(こんすい)状態になり、ロイストンの一家は神に祈りました。「あれほど神を近くに感じたことはない」と振り返ります。皆の信仰が目覚めたのです。ロイストンは、イエスが「気を落とさずに絶えず祈らなければならない」(ルカ18:1)ことを教えられたたとえ話を取り上げました。不正な裁判官に裁判を開くよう求め続けたやもめの話です。結局、彼は根負けしました。イエスは無慈悲な裁判官でさえそうなのだから、「まして神は、昼も夜も叫び求めている選ばれた人たちのために裁きを行わずに、彼らをいつまでもほうっておかれることがあろうか」(7節)と言われました。
人々の避け所になる
家族と一緒に車で長距離移動した時、モンタナ州とサウスダコタ州の人口密度が極めて低い地域を何時間も走っていて、あるパターンに気付きました。広大な農地の中に一軒家が点在しており、その家々は皆、木立に囲まれています。車が強風にあおられないように奮闘した時、私は、その樹木には景観以上の理由があると分かりました。美しい木立は強風から住居や住民を守るために意図的に配置された防風林なのです。
神の御名をほめ歌う
ダイアナは視力が衰え、不安でしたが、やがて思考が困難になって同じことを繰り返し言うようになりました。症状から見て、問題は目ではなく脳だろうと思って調べると、大きな腫瘍が見つかり、切除しなくてはなりませんでした。しかし、彼女は手術をすると歌えなくなるかもしれないとちゅうちょしました。歌は彼女の生きがいで、家族共通の趣味でした。そこで執刀医は、患者が目覚めている状態で腫瘍の摘出を行う覚醒下手術という信じられない提案をしました。そして手術中にダイアナに歌わせることで、歌うための神経回路を傷つけていないと確認できるようにしたのです。二人は手術中にデュエットさえして、その様子は録画されました。
オーセンティック
オンライン英語辞典のメリアム・ウェブスターは、2023年、今年の単語に「authentic(オーセンティック)」を選びました。「虚偽や模倣ではない」および「個の性質、精神、特質を忠実にあらわしていること」を意味する言葉です。しかし編集者ピーター・ソコロフスキー氏は語ります。「このレポートは本当にその学生のものか、この発言は本当にその政治家のものか……。自分で見聞きしたからといって、必ずしも信頼できません。今や『オーセンティック』自体、それっぽく作ることができます」
神のご計画は神の人々
私はある神学大学院の理事として、新学長の招聘(しょうへい)委員会の一員になりました。委員会で学長職に必要な資質や資格、経験などを列挙していると、この重責を担える人はいるのかしらと思ってしまいました。
イエスを誰より愛する
教会堂を増築して尖塔(せんとう)を設置すると聞いて、疑問を呈した教会員たちがいました。そのお金で貧しい人を助けることもできるのにと。牧師は、使い道が指定された献金だと説明した上で、主は「貧しい人々はいつもあなたがたと一緒にいる」(ヨハ12:8)と言われていますね、と言いました。文脈を無視した発言だったとすぐに謝りましたが、私は考えました。イエスの文脈とは何だったのでしょう。
習慣と聖霊
この辺りで育ったかと歯科医院で質問されましたが、口の中に器具が入っていて言葉が出ませんでした。衛生士は続けて、ここが1945年に世界で初めて公共上水道にフッ化物を加えた町だと説明しました。虫歯予防に必要な量は水1ℓにつきわずか0.7mgなので、専門家にとって、費用対効果は明らかでした。私は何も知らずにその水道水をずっと飲み続けてきました。