心を見張る
プールの中を往復し続ける約15分間、2024年パリオリンピックの1500メートル自由形の金メダリスト、ケイティ・レデッキーは、他の選手のはるか先を泳ぎながら何を考えていたのでしょう。彼女は、受賞直後のインタビューで、トレーニングパートナーたちのことを考え、この仲間の名前を頭の中で繰り返していたと語りました。
神に向かって嘆く
ニューヨーク市の9/11メモリアル・ミュージアムのオープニング展示に足を踏み入れました。入ってすぐの展示は、感情を乱さずに興味深く閲覧することができました。しかし、子どもや衝撃的な画像を見たくない人への配慮のために仕切られた内部へ進むと、次から次へと喪失の物語が続き、悲しみの波が心に押し寄せました。
無力でも祈り続ける
アニータ・ベイリーは、教会の人から次のようなメッセージを受け取って胸が熱くなりました。「今日、礼拝のあいさつ係をしていると、子どもを抱いた青年が私にハグをしました。一瞬、誰かと思ったけど、ジェイレンでした! 少し立ち話をしたけれど、なかなかの好青年になりましたね!」ジェイレンは、アニータと夫エドの息子です。その人は、非行に走ったジェイレンと、息子のために打つ手がなく途方に暮れていた頃のベイリー夫妻を知っています。結局、ジェイレンは12年間、刑務所暮らしをしました。
イエスを恥じない
あるアフリカ人がイエスを信じた故に殺されました。名前は分かっていませんが、殉教前に手記を残しました。20世紀前半に書かれ、今では「恥じない者たちの交わり」と呼ばれています。
現実と真理
友人のコナーはフィルムカメラで写真を撮り、加工や修正を一切加えません。私のSNSのフィードに上る彼の写真は、驚くほど素朴で、修正や加工を重ねた他の華やかな画像の中で際立っています。それは、ありのままを伝える故に美しいのです。
神に頼る
生後2カ月半の孫娘レイラニに「おや、ずいぶん深刻な顔をしているね」と話し掛けました。彼女は眉間にしわを寄せて私の顔を見ています。私は続けました。「こんな世の中じゃあ深刻にもなるね。でも、ママとパパも、ばあばとじいじもレイラニを愛しているし、何よりもイエス様が愛しておられるよ! それで十分だよね?」
神の正義感
住み込みの外国人家政婦が雇い主家族に虐待され亡くなるという悲惨な事件がありました。雇い主は懲役刑になりましたが、私は憤り、あの哀れな少女が味わった同じ恐怖を味わわせ、それから死刑にするべきだ、と思ったのです。同時に、自分の怒りは一線を越えてしまったのかとも思いました。こんな私は、悪い人間でしょうか。
神が下さる自由
景観設計のチームが幼稚園の園庭をフェンスで囲む効果について調べました。園児たちはフェンスがないと園舎や先生の近くにとどまりがちでしたが、フェンスがあると園庭全体に広がって遊びました。研究者は、境界の設置は解放感を強める効果があると結論づけました。これは私たちの直観に反します。私たちは、境界線は楽しみを制限すると言いがちです。しかし、フェンスは自由を与えたのです。
仕事をやり遂げる
ジニー・ヒスロップは2024年、修士号を取得しました。授与式では会場の人が総立ちで拍手喝采しました。なぜなら、教科の履修を終えてから84年経っていたからです。1941年、ジニーは修士論文を提出する段階にいました。しかし、恋人ジョージが第二次世界大戦に召集されたため二人はすぐに結婚。彼女は学位取得を後回しにして夫のいる基地の町に向かいました。そして長い年月の後、初志を貫徹したのです。