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作り話か冒険物語か

祖父は「お話」を語って聴かせるのが好きで、私はそれを聞くのが好きでした。祖父の「お話」にはふたつのタイプがありました。ひとつは「作り話」です。これは真実の片りんはあるけれども、聞くたびに話が少しずつ変化しました。もうひとつは「冒険物語」です。これは本当の話で、何度聞いても、内容はまったく変わりませんでした。

生きた橋

インドのチェラプンジ市の人々は、数多くの河川に独特な方法で橋を掛けてきました。ゴムの木を根づかせて育て、その木自体を橋にするのです。この「生きた橋」は、しっかりとした「大人」になるまで10年から15年かかりますが、ひとたび安定すると非常に安全な橋となり、耐久年数は数百年におよびます。

本当の忠誠

世界中の人が航空会社のマイレージサービスで貯めたマイルを合算すると、14兆マイルを超えるそうです。航空各社は1980年代初め、リピーターに特典を供与することで売り上げを伸ばそうと考えました。客の「忠誠」に報いて…というわけです。たまったマイルは無料航空券のみならず、色々な商品やサービスに交換できるので、人々はやがて旅費や行程と同じぐらい自らの見返りも考慮して、旅の行き先や交通手段を選ぶようになりました。

山の頂の穀物

今までにいくつもの山に登ってきましたから、山頂には大して何もないことを知っています。そこにあるのは、むきだしの岩とコケの類ぐらいです。豊かに育った穀物を見ることは、通常ありません。

容赦なし

我が家の車のあだ名は、「せっかち君」です。日曜の朝は、ことさら気ぜわしくなります。教会で必要なものをすべて車に積み込んで、助手席に乗り込みます。そしてドアを閉めるやいなや、夫のジェイが車庫から車を出すのですが、私がまだごそごそしているうちに、シートベルトの警告音が鳴り始めます。「お願いだから、ちょっとだけ待って」と言っても、答えはもちろん「ノー」です。シートベルトを装着するまで、警告音は容赦なく鳴りつづけます。

名前の力

ニックネーム(あだ名)といえば、その人の性格や身体的特徴を表すことがよくあります。私の小学校時代のあだ名は、ひどいことに「タラコ唇」でした。その当時、私の唇は他の顔のパーツに比べてアンバランスに大きかったからです。このあだ名で呼ばれるのが長続きしなくてよかったと思うのは、言うまでもありません。

山に目を向ける

ブラジルのリオデジャネイロ市を見下ろすコルコバード山の頂上に、世界で最も大きいキリスト像がそびえ立っています。この彫像は高さが30メートル、広げた両腕の巾が28メートル、重量は635トンです。彫像は、昼も夜も、市内のどこからでも見ることができます。ちらっと山を見上げるだけで、贖い主キリストの像を目にすることができます。

別の質問をする

悲劇に襲われたとき、誰もが「なぜ」と問います。家族を失った人たちは、神に疑問を突きつけます。「こんなひどいことを、なぜ止めてくださらなかったのですか」「誰のせいでこんなことに」「私が苦しんでも何とも思わないのですか」などです。10代の娘を事故で亡くした父親として、私自身も、このような質問を神にぶつけたことがあります。

死の危機

ローレン・コルナキは夏に救急救命の講習を受けて良かったと思っていましたが、こんなにすぐ、それも、家族のために役立てることになるとは、予想だにしていませんでした。彼女の父親は車の修理をしていたのですが、ジャッキがすべって車の下敷きになってしまいました。22歳のローレンは雄々しくも重さ約1.5トンの車を持ち上げて、父親を引きずり出し、心臓マッサージや人工呼吸などの適切な応急措置をして救急車の到着を待ちました。