Category  |  試練

大蛇と戦う

大蛇と戦ったことがありますか。作家ユージン・ピーターソンは、無い人はいないと思っています。彼の著書『長年、同じ方向に従っていくうちに』(未訳)は、「大蛇は恐怖の投影だ。自分に害を及ぼすかもしれない…、力の差が歴然たるもの」だと語ります。そして、人生は「大蛇」、すなわち大病や突然の失業、結婚生活の破綻、子どもの非行、疎遠な親子関係など、大きな危険をはらんでいるといいます。人はもろく、ひとりでは立ち向かえません。

適切な応答

きつい言葉には傷つきます。友人の作家は、新作で5つ星と大きな賞を受賞しましたが、権威ある雑誌の書評で褒め殺しに遭いました。良く書けていると言いながら、手厳しい批判を受けたのです。彼は友人たちに「どう応答するべきだろう」と尋ねました。

また会える

暗く静かな部屋で、ベッドの脇に椅子を引き寄せました。ジャッキーは快活な人でした。彼女の生き生きとした笑顔を覚えています。けれど今は静かで動きません。3年間の闘病生活、そして今はホスピス病棟にいます。私は、何と声をかけるべきか分からず、聖書を取り出し、コリント人への手紙第一を読み始めました。

風変わりな慰め

リサは戸惑いました。「主がその若い者の目を開かれたので、彼が見ると、なんと、火の馬と戦車がエリシャを取り巻いて山に満ちていた」(Ⅱ列6:17)と記したカードを受取りましたが、状況に当てはまりません。「私は癌だし、流産したばかり。天の軍勢は当てはまらない。」

侵入者の駆除

夜が明ける頃、夫が起きて台所に向かい、電気がついたり消えたりするので、何をしているのかしらと思いました。そういえば前日の朝、私は台所に6本足の侵入者を見つけて叫び声を上げたのです。夫が駆けつけて駆除してくれましたが、今朝は早起きをして台所に何もいないと確かめてくれていたのです。何とステキな人でしょう。

罪深すぎる?

授業で読む小説に聖書の引用があり、それを確かめようと聖書を開きました。すると教授が「私が聖書に触れたら、手が燃えるわ」と言いました。私は悲しくなりました。彼女は、自分は罪深すぎると思っていたようです。私も、神の愛を語れませんでした。いかなる場合でも神に赦しを乞うことは可能だと聖書は語っている、と思い切って言えませんでした。

トラブルとつきあう

温度計の針が跳ね上がっていました。車を路肩に停め、エンジンを切って車外に出ると、ボンネットから煙が上がり、エンジンがシューシューと音を立てています。少しバックさせると、オイル漏れを発見しました。ヘッドガスケットがやられたのです。私はため息をつきました。少し前に高額な修理をしたばかり。こうも続くトラブルにうんざりしました。

だまされないで

ビワハゴロモは、カメムシの仲間の美しい昆虫です。斑点模様の羽の下に真っ赤な羽があり、飛ぶと見え隠れします。しかし、その美しさは偽りです。2014年に米国で見つかりましたが、環境と経済にダメージを与える病害虫です。さくらんぼなどの果樹を含むあらゆる樹木の内部を食べ、粘液を分泌し、それがカビを発生させるので、木は枯れたり、果実をつけなくなったりします。

別れと出会い

弟のデービッドが心不全で突然亡くなって、私の人生観は一変しました。彼は、7人兄弟の4番目でしたが、一番先に逝ってしまいました。予期せぬ死別は、私に熟考を促しました。歳を重ねると、家族にとって、将来は得ることより失うことが多いのは明らかです。出会いと同じくらい別れがやってくるでしょう。