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作り話か冒険物語か

祖父は「お話」を語って聴かせるのが好きで、私はそれを聞くのが好きでした。祖父の「お話」にはふたつのタイプがありました。ひとつは「作り話」です。これは真実の片りんはあるけれども、聞くたびに話が少しずつ変化しました。もうひとつは「冒険物語」です。これは本当の話で、何度聞いても、内容はまったく変わりませんでした。

生きた橋

インドのチェラプンジ市の人々は、数多くの河川に独特な方法で橋を掛けてきました。ゴムの木を根づかせて育て、その木自体を橋にするのです。この「生きた橋」は、しっかりとした「大人」になるまで10年から15年かかりますが、ひとたび安定すると非常に安全な橋となり、耐久年数は数百年におよびます。

逆パラノイア

モスクワで1991年8月に起こった政変の様子を、旅先のテレビ報道で見ていたのを覚えています。全体主義社会で育ったロシアの人々が突然、「我々は自由であるかのごとく行動する」と、戦車を見おろしながら宣言しました。ビルの中にいる全体主義の指導者たちと、外にいる大衆の表情は対照的で、実のところ、恐れているのは誰で自由なのは誰なのか、よく分かりました。

決して裏切らない

子どもの頃、私は近所の公園のシーソーで遊ぶのが好きでした。シーソーの板の両端にそれぞれ子どもがひとりずつ腰掛けて、上下に跳ねる遊びです。ときどき、下に降りている方の子がじっと動かないので、もうひとりが宙ぶらりんになり、降ろしてよ、とわめくことがあります。一番ひどいのは、相手が上がっているときにシーソーを降りて逃げるいたずらで、それをされたなら、ガタンと地べたに落とされて痛い思いをするのです。

甘美な休息

寝返りを打ったり、枕の位置を変えたり形を整えたりしても、何をどうしても眠れないときがあります。ある新聞のコラムは「良い眠り」のためのアイデアを色々紹介していましたが、結局のところ、万能な策は無いと結論づけていました。

誠実リーグ

私は、誠実リーグの一員です。といっても、実は仲間たちと昼休みに集まって、バスケットボールをしているだけです。反則をしたときは自己申告し、カッとならないように自制し、フェアに楽しくプレーすることを大切にしています。私たちはみんな負けず嫌いな性格ですが、曲がったことをせず正直であるなら、その場のよい雰囲気を維持することができると全員が信じています。

与えることの恵み

イエスが「やもめの家を食いつぶし」(マコ12:40)とおっしゃったように、エルサレムの宗教界は腐敗しきっていました。そんな中、夫を失った貧しい女性が、わずかに残った財産をすべて献金箱に入れるなど、理にかなった行為とは言えません。しかしイエスは、この女性の行為に感動されました。お金に関する正しい考え方が、その行為に現れていたからです(41-44節)。

子どものときの夢

数年前、5年生の生徒に、「もし来週、イエス様が来てくださるとしたら、どんな質問をしたい?」と尋ねました。また、同じことを大人のグループにも聞きました。両者の返答は驚くほど違っていました。子どもの質問は、かわいらしいものから鋭いものまでありました。例えば、「天国では一日中聖歌隊の服で歌っていなければなりませんか」「僕のワンちゃんは天国にいますか」「くじらは、ノアの箱舟に入っていましたか」「私のおじいちゃんは、天国で何をしていますか」といったものです。天国の存在や神の奇跡を疑問視するものは、ほとんどありませんでした。

脱出の道

ウエストバージニア州のアパラチア山脈に沿って走るハイウェイ77号線には、あちこちに退避所が設けられています。これは半舗装の車線で、10キロ程度の距離で高低差が400メートル以上ある坂道に設けられています。曲がりくねった坂は、ドライバー、とりわけトラック運転手にとっては難所です。