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家紋

アイルランドの西側に位置するアラン諸島は、美しいセーターで有名です。羊毛糸で様々な模様を編み込んだセーターです。この模様の多くは、島の文化や伝承に関係したものですが、中には家紋のように個人に関わるものもあります。この島の各家庭には、それぞれに固有の家紋があります。漁師が海で遭難したとしても、着ていたセーターの家紋の模様から、身元確認ができると言われています。

神は星に名をつける

チリのアタカマ砂漠の高地に、世界最大の電波望遠鏡があります。天文学者たちはこれによって、今までに知られていない宇宙の様子を見ることができます。ルイス・アンドレはAP通信で、「宇宙誕生の手がかり、すなわち、極寒のガスと塵によって銀河が形成され、ビッグバンによって生じたエネルギーによって星が生まれたときのこと」を探ろうとする各国の科学者たちについて書きました。

容赦なし

我が家の車のあだ名は、「せっかち君」です。日曜の朝は、ことさら気ぜわしくなります。教会で必要なものをすべて車に積み込んで、助手席に乗り込みます。そしてドアを閉めるやいなや、夫のジェイが車庫から車を出すのですが、私がまだごそごそしているうちに、シートベルトの警告音が鳴り始めます。「お願いだから、ちょっとだけ待って」と言っても、答えはもちろん「ノー」です。シートベルトを装着するまで、警告音は容赦なく鳴りつづけます。

慰めへの誘い

米国のケネディ大統領が暗殺されたとき、ジャクリーン夫人のもとには、数週間で百万通近くの手紙が世界中から届いたと、ジェイ・ムルヴァニーとポール・デアンジェリスは、著書「ディア・ミセス・ケネディー」の中で記しています。それらの一部は、国家元首や有名人、また親しい友人からのものでしたが、他の多くは一般庶民から送られたもので、宛名は「ワシントン ケネディ夫人」や「米国 大統領夫人」のようになっていました。この人たちは、彼女に弔意を表し、その悲しみを共有したかったのです。

新生

赤ん坊を見ると笑顔になるのはなぜでしょう。赤ん坊がやって来たり、赤ん坊の声が聞こえてくると、何をしていても手を止めて、その小さな子どもに目をやる人が大勢います。このことに気づいたのは、父を訪ねて老人ホームへ行ったときでした。そこに住むほとんどの人は、車いすを使っていたり、認知症を患っていたりしますが、赤ん坊を連れた家族が訪ねてくると、例外無くと言ってよいほど、彼らの目がうれしそうに輝き出し、そして場が活気づきます。これを見て、すごいなあと驚きます。

左側通行の由来

アメリカでは、車は道路の右側を走ります。ですから、世界には車が左側を通行する国があることを、いつも興味深く思っていました。イギリスに旅行したとき、ロンドン観光のツアーガイドから、車は左側通行という英国の法律の根拠かもしれない、という仮説を聞きました。それによると、1800年代までは馬車も歩行者も、道の同じ側を使っていたそうです。しかし、馬車が道路の右側を通っていると、御者の手にある馬の鞭(むち)が通行人に当たることがありました。この危険を避けるために、馬車は道路の左側を通行しなければならないという法律を定めて、歩行者の安全を守るようにしたというものです。

愛するために愛される

ヒトラー政権下のドイツにあって、ディートリッヒ・ボンヘッファーの生活は、日々、危険と隣り合わせでした。しかし、彼は亡命せずに母国に留まりました。考えるに、使徒パウロと同じ気持ちだったのでしょう。つまり、自分の心からの願いは天の御国に行くことだけれども、自分が必要とされている場所に留まることが、目下の神のみこころだと信じているという気持ちです(ピリ1:21)。そして、彼はドイツに留まり、牧師として秘密礼拝を行い、ヒトラーの悪政に抵抗しました。

優しくイエスを証する

何年も昔のこと、橋から約12メートル下に落下する事故に遭い、命にかかわるけがをして入院しました。そのとき、同室の患者の奥さんが言いました。「あなたの事故のことを主人から聞きました。神があなたの命を救ったのは、あなたをお用いになりたいからだと信じます。私たちはあなたのために祈っています。」

誤った愛

作家であり講演家でもあるマーティン・リンドストローム氏は、今や携帯電話は、人々にとって親友同然だと考えています。その理由は、MRIを用いた実験結果です。自分の電話が鳴るのを聞いたり見たりすると、脳細胞が反応します。このとき、活発に活動する脳細胞は、愛情や思いやりの感情と関連した部分だといいます。これは「あたかも、恋人か家族といっしょにいるかのような状態」と、リンドストローム氏は述べます。