信仰の声
彼女は、あふれる涙をどうすることもできません。疑問や恐怖が大波のように押し寄せてきました。順風満帆だった人生が突然壊れて、全てが変わってしまったのです。悲劇は、色々な形でやって来ます。家族と死別したり、病気になったり、財産をなくしたり、仕事を失ったり…。それは、いつ、誰にでも起こり得ます。
ひとりの時間
コメディアンのフレッド・アレンは、「『セレブ』とは、有名になるために必死で頑張って、そうなれば気付かれないようにサングラスをかける人のこと」と言いました。名を成して注目されると、なかなかひとりにさせてはもらえません。
開かれた道
チャーリー・シフォードは、1961年まで「白人限定」の規約があったプロゴルフ協会(PGA)に初めて登録された黒人選手です。差別やいやがらせを受けながらも素晴らしい成績を収め、トーナメントで2度の優勝、そして、2004年には殿堂入りを果たしました。彼はあらゆる人種の人たちに、プロゴルファーになる道を開きました。
心に刻む
私の家の近所は宗教的な言葉でいっぱいです。「神の愛」という名前の本屋があったり、「神の恵みによって」と書かた小型バスがあったりします。看板や門柱にも、そのたぐいの文言が書かれています。ある日、「近づくな!天使が警護している」というステッカーを貼ったベンツを見たときは、思わず笑ってしまいました。
彼女の決心
友人が突然、夫を心筋梗塞で亡くしました。彼女はカウンセラーとして多くの人を慰めてきましたが、結婚して40年経った今、仕事が終わって誰もいない家に帰るという痛みと向き合わなくてはなりません。彼女は悲しみの中で、「心の打ち砕かれた者の近くにおられる」お方にすがりました。そして、辛い日々を神と歩む中で、「寡婦」であることに胸を張ろうと決心したと言います。なぜなら、その境遇は神が彼女に与えられたからです。
感謝を忘れる
ギィー、ガァー、ギィー、ガァー。激しい雨の中、ワイパーのきしむ音が私をさらに苛立たせました。生活に必要な現金を調達するために、私は、より安全な愛車を手放し、走行距離約13万キロメートル、子供用の側突エアバッグも付いていない古い中古車を買いました。その時までに貯金は底をつき、自宅も手放していました。生命にかかわる病気の医療費が健康保険では支払われず、家計がひっ迫していました。「神さま、もうたくさんです」と、私は大声で言いました。「横から当たられたら、子どもたちを守ることもできない。何かあったら、どうしてくれるんですか。」
氷の花
ウィルソン・ベントレーは15歳の時に、雪の結晶に魅了されました。心を躍らせながら古い顕微鏡を覗き、何百枚もスケッチしましたが、雪はすぐに溶けてしまうので細部まで描けません。しかしその後、1885年になって、蛇腹式カメラを顕微鏡に取り付けることを思いつきました。そして試行錯誤の末、ついに雪の結晶の撮影に成功しました。彼は生涯に5千もの映像を撮りましたが、ひとつとして同じものはなく、それらを「美の小さな奇跡」とか「氷の花」と呼びました
未消化の知識
外国語を学んでいる学生は、試験は解けるのに、実践ではさっぱりだとイギリスの外交官ランスロット・オリファント(1881-1965)は語り、「そういう未消化の知識は役に立たない」と自著に記しました。作家バルナバ・パイパーの気づきもそうでした。彼は、「正しい答えを知っているので、自分は神に近いと思っていた。しかし、それでイエスと親しい関係にあると考えたのは、とんだ勘違いだった」と述べています。
スコアボードを消して
友人のボブは息子の結婚披露宴で、新郎新婦に温かい言葉をかけました。また近くのサッカーチームのことを例えに、助言もしました。そのチームのコーチは、試合に負けたくやしさを忘れないように、負けた試合のスコアボードを一週間、消させなかったそうです。ボブは言いました。「それは、サッカーには良いかもしれないけれど、結婚生活には使えない作戦です。相手に気分を害されたり、がっかりさせられても、そのことを何度も蒸し返さないように。スコアボードは消してしまいなさい。」 これは賢明な助言です。