Month: 3月 2016

セルフケア

手術をした夫に付き添っていたとき、美容室の予約があったことを思い出しました。ぼさぼさに伸びた髪を手でかきあげながら、「キャンセルしなくちゃ」と言うと、娘が行ってくるようにと言います。私は「だめよ、カットなんて。ここに居なくちゃ」と答えました。すると娘は「私が付き添っているから」と言い、「ママ、セルフケアよ。自分の世話をきちんとしていた方がパパの役に立つのよ」と説得しました。

アビガイルの嘆願

ダビデは、協力を拒否して無礼を働いたナバルを探し出すため、部下400人とともに出陣しました。途中でナバルの妻アビガイルに会わなかったら、ナバルを殺していたでしょう。アビガイルは惨事を食い止めようと、ダビデの兵士を養うに十分な食料を携えて、彼に会いに出かけました。そして、復讐を実行したなら罪悪感に悩まされるだけだと、礼を尽くして説得しました(Ⅰサム25:31)。ダビデは、彼女が正しいと納得して、その良い判断をほめました。

やめるな

フローレンス・チャドウィックは1952年、カリフォルニアの海岸からカタリナ島まで約42キロを泳いで横断しようと試みました。しかし、15時間後、濃霧に視界がさえぎられると方向感覚を失って、断念せざるをえませんでした。悔しいことに、ゴールまでわずか1.6キロでした。

寄留者と旅人

自転車を止めて、ケンブリッジの地図を広げました。方角感覚の良い方ではないので、古い建物に囲まれた迷路のような道では迷子になりそうでした。私はイギリス人と結婚したばかりで、この地で、のどかに生活するはずでした。しかし実際は、流れ者のような気分でした。黙っていれば周囲に溶け込んでいても、口を開けばすぐ、アメリカ人観光客だとよそ者扱いされるように感じました。また、ふたりの頑固な人間が共に生活するのは、予想以上に難しいと気づき始めたころでした。

入る権利

ジェニーの家は田舎の小さな道沿いにありますが、朝夕は、近くの幹線道路の混雑や信号待ちを避けようとする車がたくさん通ります。数週間前、傷んだ路面を修理するために、作業員たちが大きな柵と「進入禁止」の標識を持って来ました。ジェニーは言いました。「初めは本当に心配でした。工事が終わるまで、自分の車を出せないのかしらと思ったからです。でも、標識をよく見たら、『住民に限って通行許可』とありました。私は住民ですから大丈夫です。好きなときに出入りする権利がありました。何だか、特別になった気分でした。」

豊かな供給

私たちは庭にハチドリ用のえさ入れを置いて、小さな鳥が来て砂糖水を飲む様子を楽しんでいます。ところが最近、中身を補充するのを忘れて旅行に出てしまいました。帰って来たら、えさ入れはすっかり乾いています。私は、「かわいそうに。私が忘れたせいで、鳥たちは栄養を取りそこねた」と思いました。しかしすぐに、鳥を養っているのは私ではなく、神だと気づきました。

敬意を保って

紀元前500年代の終わりごろのことです。イスラエルの民は、紀元前586年にバビロンに破壊された、神殿を修復しようとしていました。ところが当時、その地方の総督だった人は、神殿の再建が許可されているかどうか分からなかったので、ダリヨス王に手紙を書きました(エズ5:6-17)。彼は、ユダの人たちが神の宮の工事を進めていることを報告し、これは許可された工事なのでしょうかと王に尋ねました。

神の音楽の力

ミュージカル映画史上、最高のヒット作品のひとつといわれる 「サウンド・オブ・ミュージック」は、1965年に公開されました。そして、世界中の人々の心をとらえ、アカデミー賞5部門をはじめとする多くの賞に輝きました。半世紀以上経った今でも、お気に入りの登場人物に扮した衣装を着て集い、映画の場面に合わせて歌う、というような特別上映会が催されています。

神の前に出る

電話やEメールがない時代、電報は最も速い通信手段でした。しかし、それは緊急時だけに使われ、大抵は悪い知らせを届けるものでした。「電報配達人は悪い知らせを持ってくる」と、ことわざができたほどです。