罠にかからない
昆虫を捕まえて10日間で消化する、「ハエジゴク」という植物があります。それは、何も知らない虫が、罠が仕組まれた葉の上で花蜜の匂いをかぐところから始まります。そして虫は、花蜜を調べようと、そのあごに当たるところに這い出して来ます。すると、葉が0.5秒の速さでパタンと閉じ、消化液が出てきて、昆虫を溶かしてしまいます。
誰のために働くのか
ヘンリーは週に70時間も働きました。仕事が大好きで、稼ぎも良く、家族にゆとりある生活をさせていました。いずれは仕事のペースを落とそうと思っていましたが、いまだ実現していません。ある日、彼はビッグニュースを手に帰宅しました。ついに社長に昇格したのです。しかし、家には誰もいません。いつの間にか、子どもたちは成長して独立し、妻も自分のキャリアを見つけていました。家には、この素晴らしいニュースを分かち合う人が誰もいなかったのです。
蜜のようなみことば
エジプトのツタンカーメン王の墓所が1922年に発掘された時、墓の中には、たくさんの物品が詰まっていました。古代エジプト人が死後の世界で必要だと考えていた物で、金の神棚や宝石、衣装、家具、武器のほか、蜂蜜の壷もありました。その蜜は、3,200年を経てもなお、食べることができたのです。
元気を出しましょう!
野生の小鳥が好きなので、庭で餌づけを試みたことがありました。最初の数ヶ月はうまくいっていたのですが、やがてタカがここを狩猟地にしてしまいました。
移行
ガーナではよく、死亡告示を掲示板やコンクリート塀に貼ります。「早すぎた死」、「大往生」、「衝撃」などと見出しをつけて家族の逝去を伝え、葬儀を告知します。そんな中に「移行」という見出しがありました。向こうの世界があると示しているのです。
主のご計画か私たちの案か
夫は18歳で洗車ビジネスを始めました。ガレージを借りて従業員を雇い、広告もしました。彼はその会社を成功させて売却し、そのお金で大学に行くつもりでした。それで、買い手が現れると大喜びで交渉したのですが、取引は結局、流れてしまいました。そしてようやく会社が売れたのは、数か月後のことでした。
ハリウッドの丘の十字架
南カリフォルニアの山肌にある「HOLLYWOOD」の文字は、有名なシンボルです。そのハリウッドには世界中から観光客がやって来て、スターに遭えるかもしれないと胸を躍らせたり、セメントタイルにつけられた有名人の手形足形を見物したりします。
逃げるな
ジョン・パイパー師は1986年、大きな教会の牧師でしたが、辞任を考えていました。当時の日記には「失望とむなしさ。まわりは敵だらけ」とあるそうです。しかし彼は留まりました。そればかりか、その教会を超える大きな働きを組織して指導するようになりました。成功の定義は色々ですが、それでもパイパー師は成功した牧師だと言えるでしょう。しかし、もしその働きが大きくならなかったらどうでしょう。
知恵と恵み
インディアナポリスのアフリカ系アメリカ人たちは1968年4月4日、ロバート・F・ケネディ氏の演説を聞こうと集まっていました。公民権運動の指導者、キング牧師がその日に暗殺されたことを群衆はまだ知りません。ケネディ氏がこの悲報を伝え、兄のケネディ大統領が暗殺された悲しみに通じると語りました。しかし、古代ギリシャの詩人アイスキュロス(BC526-456)の詩を引用して、冷静さを保つようにと訴えました。