月別: 2020年5月

力を抜いて

昔、父と木を切り倒し、ふたり引きのこぎりで引いて材木にしました。私が力任せにのこぎりを引くと、父は「力を抜いて、のこぎりに仕事をさせなさい」と言いました。

何でもやる

自称「天才」が、世界の恐怖や腐敗、無知や貧困についてわめきちらし、この世は不条理で神はいないと断言する映画がありました。珍しい話ではありません。変わっているのは「ちょっとでも幸せを感じることは、何でもやってくれ」と最後に観客に訴えることです。そこには背徳も含まれます。

月を造られたお方

イーグル号が月の「静かの海」に着陸し、アームストロング船長は「これはひとりの人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては偉大な飛躍だ」と言いました。彼は月面を歩いた最初の人でした。彼の後輩、アポロ計画最後の船長ジーン・サーナンは次のように語りました。「ダイナミックで圧倒されるような地球、私はそこにいたし、あなたがたはそこにいる。…それは余りにも美しく、とても偶然の産物とは思えない…あなたがたや私より、もっと大いなる誰かがいるはずだ。」深宇宙を体験しての重い言葉です。

たっぷり与える

ステーシーは失業中でしたが、15ドルをはたいて知らない人の車にガソリンを入れてあげました。財布を家に忘れて来たとガソリンスタンドで赤ん坊を抱いて困っていたからです。すると後日、子どものおもちゃなど、贈り物で一杯のかごが玄関前に置かれていました。その人の友人らが、お礼にとクリスマスプレゼントをくれたのです。

なぜ私が…

百万人いればひとりは落雷に遭うと『確率の本』は告げます。2万5千人にひとりが、大きなショックや喪失が原因で発症する「ブロークンハート症候群」の患者だといいます。この本を読むと様々な問題に遭遇する確率が次から次へと示されますが、もし自分がそのひとりになったらという問いの答えは記されていません。

蜜よりも甘く

演題は人種問題でしたが講師は冷静でした。大勢の前で大胆に語りましたが、暖かく謙虚な姿勢と穏やかな言葉やユーモアでピリピリした会場の空気は一挙に和らぎ、聴衆の笑い声も聞こえました。物議をかもす話題をどのように解決していくかを、感情的にならず、攻撃的な言葉を用いず述べること。そうです。不快な問題を情け深く取り扱うことが大切なのです。

忘れない

戦没将兵追悼記念日になると、兵士たちに思いを馳せますが、特に父と叔父のことを思い出します。ふたりとも無事に家族のもとに帰りましたが、多くの人が、愛する家族を戦場で亡くしました。しかし、当時、兵士となった人たちは、家族を守るため、また自分が正しいと信じることのために、命をささげたと語っています。

おしゃべりテーブル

孤独は幸福感を奪う最大の敵のひとつで、健康にも悪影響を及ぼします。一時期であっても寂しいと感じる人は、年齢や性別にかかわらず人口のほぼ3分の2に上るという研究結果もあります、あるイギリスのスーパーは店内のカフェに「おしゃべりテーブル」を設置して、自由に雑談ができるようにしました。人と交流したい人は、おしゃべりテーブルに行って人の輪に入るか、入りたいという意思表示をすればよいのです。雑談によってつながりができ、仲間意識が芽生えます。

光の守り人

ノースカロライナ州の沖合、ハッテラス島の岬にある灯台には、1803年以来、灯台を守ってきた人たちの記念碑があり、彼らは「光の守り人」と呼ばれています。