離れていてもいっしょ
新型コロナウィルスの蔓延を防止するために、専門家は、人と人との接触を減らすことを提言しました。多くの国ではステイホームが呼びかけられ、テレワークが推奨されました。失業して困窮している人も大勢います。私も礼拝やスモールグループの集まりにオンラインで参加しました。別々の場所にいながらもいっしょに過ごすという新しい集まり方が世界中に広がりました。
神の羅針盤
第2次世界大戦の最中、商船アルコア・ガイド号は、ノースカロライナ沖合500キロの付近を航行中に、浮上してきたドイツの潜水艦に遭遇しました。そして、砲撃を受けて炎上、沈没しました。機関士のワルデマー・セメノフら乗務員たちは、救命艇を海に降ろし、船の羅針盤を頼りに航路に戻ろうとしました。そして3日後、偵察機に発見されました。翌日、彼らは駆逐艦ブルームによって救助されました。羅針盤のおかげで、セメノフら27人の命が救われたのです。
恐れることはありません
スヌーピーの漫画に登場するライナスは、青い毛布を肌身離さず持ち歩いていて、これがないと不安をあらわにします。彼の姉ルーシーは、とりわけこの「安心毛布」を嫌っていて、埋めたり、凧にしたりなどして、捨てようとします。ライナス自身も、毛布に執着してはいけないと考えて手放そうとしますが、結局、できないのです。
覚えていてください
牧師がひざまずいて「神よ、私たちを覚えていてください」と祈ると、会衆も「主よ、私たちを覚えていてください」と続きました。このアフリカの教会の光景をネットで見ていて、涙がこぼれました。これは最近の礼拝でしたが、昔、教会で同じ光景を見ました。私は子どもだったので、神さまも忘れてしまうことがあるのだと誤解したのです。しかし、神は全てをご存じで(詩147:5、Ⅰヨハ3:20)、私たちに常に目を留め(詩33:13-15)、このうえなく愛してくださいます(エペ3:17-19)。
よくやった!
息子のブライアンは、学校のフットボール部のコーチをしていますが、州大会で強豪に破れてしまいました。相手は2年間無敗のチームです。息子に、残念だったねとメールを送ると、「生徒たちはよくがんばった」と短い返事がきました。実際、試合後コーチたちは選手たちを叱りませんでした。不運なミスや判断ミスには触れず、良かったところをほめました。
壊れたものの修復
バスが着きました。そこは待ちに待ったイスラエルの発掘現場です。私たちはここで実際に作業をさせてもらうのです。現場監督は、私たちが掘り出す物は、それが何であれ、何千年も人の手に触れられずに埋まっていたものだと説明しました。割れた陶器の破片を掘り出しながら、私たちは文字通り歴史の一端に触れたように感じました。しばらく発掘をした後、作業場に案内されると、復元中の大きなつぼが置かれていました。古代の壊れた陶器の復元作業をしている職人たちは、壊れたものを喜んで修復される神の姿を映しているように感じました。
アイデンティティー
アイスクリーム屋に5歳の息子と入って行くと、店員がこちらをちらりと見てから息子に差別的な言葉を投げかけました。私はメキシコ系アメリカ人として味わってきたやるかたない思いを噛みしめ、息子を引き寄せると遅れて入ってきた夫の方を振り向きました。夫は黒人です。注文すると、店員はしかめ面で返事もしませんでした。
私は手
ハイシャは2000年に失明しました。ウェンチは子どもの時、両腕を失くしました。しかし、二人は障害を乗り超える方法を見つけました。「僕は彼の手で、彼は僕の目だ」とハイシャは語ります。
何と言えばいいか
古本屋で「C.S.ルイス」と書かれた箱の中の本をあさっていると、店主がやって来ました。入手可能な本について話しているうちに、ふと、この人は、著作の原動力となったルイスの信仰について興味を持つかもしれないと思いました。心中で導きを祈ると、伝記が心に浮かび、ルイスの品性が、どのように神を指し示しているか話し合いました。とっさの祈りが、会話を信仰に関することに導いてくれました。