月別: 2023年6月

一歩一歩

メンバー3人が1組で走る「三人四脚」競技に12チームが参加しました。真ん中の人と左右の人の足が、足首と膝で縛られゴールを目指します。スタートの合図と共に飛び出したほとんどのチームが転倒し、必死に立ち上がろうとしました。歩かずに飛び跳ねていくチームや、あきらめるチームもありました。しかし、たった1組、スタートは遅れましたが、脚運びを確認し、声を掛け合いながら歩くチームがありました。転びそうになっても前進し、やがて、他の全チームを抜いていきました。一歩一歩、協力し合うことで共にゴールしました。

本物の宗教

大学2年の時、学友が急死しました。私たちは皆、大学の友愛会に入って絆を結び、人生最良の青春の日々を謳歌(おうか)していたはずでした。彼は数日前まで元気だったのです。悲しい出来事でしたが、その時の最も大切な思い出は、友愛会の男子たちが使徒ヤコブの言う「きよく汚れのない宗教」(ヤコ1:27)を実践したことです。彼らは亡くなった友人の妹に対して、兄のように行動しました。全員、彼女の結婚式に出席し、彼の死から何年も経っていたのに、出産祝いのパーティーに駆け付けました。困ったらいつでも連絡してくれと、携帯電話をプレゼントした人もいました。

自由に生きる

私の出身地テキサスの黒人たちは、6月19日をパレードやピクニックをして祝います。私はティーンになるまで、この祭日の背景である悲しい歴史を知りませんでした。1865年のこの日、テキサスの黒人奴隷は、リンカーン大統領が奴隷解放宣言に署名したことを知りました。しかし、実際の署名は、2年半も前のことだったのです。テキサスの奴隷たちは、解放されていたとは知らずに、2年半の間、奴隷のまま暮らしたのです。

ゴーカートを修理する

実家のガレージには、いくつもの思い出があります。少年時代の最高の思い出の一つは、ただで入手したゴーカートの修理です。父と一緒にタイヤを交換し、カッコいいプラスチック製のフロントガラスを装着しました。そして、父に見守られて実家の駐車スペースを走ったものです。今振り返ると、ガレージで行われていたのは、単なる修理ではありません。父が息子を教育していたのです。それは神の働きに似ていました。

声を上げる

力ある演説家の多くは、社会改革のために言論を用いた指導者でした。例えば、フレデリック・ダグラスです。自由と奴隷制度廃止を求める彼の演説は、アメリカの公民権運動を推し進め、やがてこの制度は撤廃されました。もし、彼が黙っていたなら、世界の歴史は違っていたかもしれません。私たちも皆、声を持っています。声を上げるなら、人を助けたり、正しい方向に周りを奮い立たせたりすることができるかもしれませんが、出る杭(くい)は打たれると思うと足がすくんでしまいます。しかし、そんなときこそ、勇気と知恵の源である神に助けていただきましょう。

神の記憶は完璧

ビットコインで400億円以上に相当する資産を持つ人がパスワードを忘れてしまい、口座にアクセスできなくなりました。そのシステムでは、パスワードを10回間違うと口座が凍結され、財産は永久に戻ってきません。彼は10年間、必死に思い出そうとしましたが、8度の試みは失敗に終わり、2021年時点で、2回のチャンスが残されただけでした。

パズルの完成

パンデミックで外出自粛となった時、家族で1万8千ピースのジグソーパズルの完成という大胆な挑戦をしました。みんなで毎日頑張りましたが、最初は、遅々として進まないように見えました。しかし5カ月後、ついにダイニングルームの床を覆う274cmx183cmの大きなパズルに、最後のピースをはめてお祝いしました。

メール、トラブル、勝利

世情不安や治安の悪さ、不衛生も何のそのと、ジミーは世界の最貧国で働く宣教師夫婦のもとに出かけました。悪戦苦闘は地元の仲間に届くショートメールから分かります。「みんな、祈って! この2時間で10キロしか進んでいない……車は10回以上もオーバーヒートした」。車のトラブルで、聖書の話を待っていた人たちのもとに到着したのは日付の変わる直前でした。彼らは5時間も待っていたのです。次は興奮したメッセージが届きました。「驚くほど素晴らしい交わりだったよ。……祈ってもらうために12人ほどの人が前に出てきた。すごく力をもらった!」