忍耐の教え
ボブ・サーレムは、顔に固定したスプーンでピーナッツを転がし、標高4300メートルのパイクスピークに登頂しました。観光客を避けて夜に登り、7日かかりました。この試みを成功させた忍耐強い人は他に3人いますが、ボブが最短記録保持者です。
イエスのために走る
陸上の100メートル走といえば、世界記録保持者のウサイン・ボルト選手を想起するかもしれません。しかし、ジュリア・ホーキンスも忘れてはいけません。彼女は、2021年、ルイジアナ州のシニア大会の100メートル走で優勝しました。タイムはボルトの9秒58よりも少し遅い62秒だったのですが、当時彼女は105歳でした。
ブラザー・アンドリュー
国境警備兵が近づいて来る間、アンドリューは度々した祈りを再びささげました。「主よ、あなたは盲目の目を開かれました。今、見える目を盲目にしてください」。兵士は車内を調べましたが、荷物の中の聖書には手を出しませんでした。彼は国境を通過し、聖書を届けました。「ブラザー・アンドリュー」と呼ばれたアンドリュー・ファン・デル・バイエルの活動は、神の力を信じ、キリスト信仰が非合法の国々に聖書を密輸する至難の業でした。しかし、彼は、自分は高い教育も豊富な資金も持たない普通の人で、「私のしたことは誰にでもできます」と語りました。彼の「オープン・ドアーズ」の働きは広がり、今日も世界の迫害されているキリスト者に仕えています。
神は見ておられる
ミシガン州は毎年、巨木探しコンテストを開きます。地元の140億本の中で最も古くて大きい、ランドマークとして誇れる木を見つけるのです。優勝すると、ただの木は、特別な木に格上げされます。その木は、その辺の林で、気付かれるのをじっと待っているのです。
私たちの物語
小さな銀のピンバッジを「思い出の箱」から取り出しました。それは10週目の胎児の足のサイズと形です。最初の子どもを流産した時、早期流産で不幸中の幸いと言われましたが、その言葉に本当に傷つきました。胎児の足は、お腹の中の心臓の鼓動と同じくらいリアルだったのに。しかし神に感謝します。神は、私をうつ状態から解放してくださり、子を失くした親を慰めるために私を用いられました。私たち夫婦は、流産から20年以上経って、その子どもを「カイ」と名付けました。いくつかの言語で「喜び」という意味です。喪失の痛みは消えませんが、神が心を癒やしてくださり、あの経験を人助けにお用いくださっています。
キリストのように応じる
ジョージが酷暑の建設現場で働いていると、近所の人がやって来て悪態をつき始めました。明らかに怒っています。工事の一切合切に文句を言いました。ジョージは、彼が怒鳴り終わるまでじっと待ち、そして穏やかに言いました。「今日はいろいろあって大変だったのですね」。すると、怒った人の顔が和らぎ、「あんなふうに言って申し訳なかった」と頭を下げました。ジョージの穏やかさは、隣人の怒りを鎮めたのです。
信仰による承諾
新しい仕事を打診されましたが、気が進みませんでした。難しくて力不足だと思ったからです。しかし、祈ってみことばや信仰の友の助言を求めると、神のみこころは引き受けることのようでした。神の助けがあることも、みことばで再確認しました。それで承諾しましたが、まだ不安でした。
イエスの品性
イギリス軍の軍曹スコットは、アフガニスタンの過酷な戦闘によって心身を病みました。当時、自分は闇の中にいたと語ります。しかし、イエスと出会い、このお方に従い出すと彼は劇的に変わりました。今では、主の愛を皆に、特に「インヴィクタス・ゲーム」で競い合う人々に分かち合おうとしています。「インヴィクタス・ゲーム」とは、負傷や退役をした元兵士たちが競う国際スポーツイベントです。
輝く道しるべ
十代の頃、クライドは憧れの存在でした。大学バスケットボールチームのスター選手だったからではありません。キリストの愛と生き方をはっきりと示す彼の言動や人との接し方を見て、自分もそうなりたいと思いました。クライドは私の道しるべでした。
クライドのことを思い出すと、イエスを信じる信仰が成熟するとはどういうことかが分かります。ペテロは第二の手紙の中で、信仰の成熟について分かりやすく述べています。
1.信仰の土台はイエスだ
成熟した信仰の持ち主は、神を第一とする生き方の鍵は、神の「御力」と「約束」だと理解しています(Ⅱペテロ1:3-4)。闇夜で神の光を輝かせるには、御霊が必要です(ピリピ2:15-16、ヨハネ3:6、Ⅱコリント5:21、Ⅰペテロ1:22-23も参照)。御霊の助けによって、主の御業を心から感謝し、イエスに倣って謙虚に歩めるようになります。
2.信仰は生き方に現れる
イエスが信仰を育ててくださるなら、私たちの生き方全て、その言動や態度にその信仰が現れるようになります(Ⅱペテロ1:5-9)。神と神の道をますます信頼し(5節)、キリストの品性を養い、辛抱強く試練と向き合うようになります(6節)。神につき従い、神と人を愛し(7節)、相手を尊重しながら信仰を分かち合います。
私たちの霊性が養われていくにつれて、クライドがそうだったように、私たちも良い感化を及ぼしていけるでしょう。神が私たちの霊性を成熟させてくださるにつれて、私たちはイエスの光を輝かせていきます。キリストに似た者となることです。このお方こそ、私たちの真の道しるべです。
信仰が成長し、キリスト者として成熟していくとは? 霊の成熟とはどのようなものか、実生活にどのように現れるのかについて考えました。
【このテーマは今月の以下のエッセーでも取り上げています。】
1日 神の武具
8日 イエスのために走る
15日 信仰の鍛錬
22日 内面から変えられる