Month: 11月 2024

天の父は変わらない

身長190㎝のザビエルは、幼子のザリアンを軽々と持ち上げました。そして、キャッキャッと笑う息子の足を大きな手のひらに乗せ、腕を伸ばして彼を立たせました。バランスを取るように励ましつつ、失敗してももう片方の手で常に受け止められるようにしています。ザリアンはまっすぐに立ち上がり、満面の笑みで父を見つめました。二人の視線が重なりました。

津波のあとで

2004年12月26日、著者アジス・フェルナンド師の愛する母国スリランカを大津波が襲い、壊滅的な被害を与えました。この小冊子は、神を愛する一市民としての彼の考えをまとめたものです。自然災害などの渦中にいる方、支援に携わる方、そして惨状を覚えて心騒がせているすべての方の助けとなれば幸いです。「私はこの文章を、津波の数日後に書いています。……このような状況になると私たちは、聖書の中に励ましと導きを見つけようとします。そして聖書が、私たちに多くのことを語りかけていることを見出します。この小冊子は、スリランカのクリスチャンたちが今、何をすべきか、ということを聖書に基づいて私なりに考えてまとめたものです。さらに原文を改訂し、津波に限らずどのような惨事に直面している人にも役立つようにと考慮しました。」(本文より)

マグダラのマリヤ イエスに育てられた信仰の軌跡

復活のイエスに最初に出会ったのはペテロやヨハネといった12弟子ではなく、マグダラのマリヤでした。イエスが彼女を信仰者としてどう育てられたのでしょう。また、彼女はそれにどう応えたのでしょう。先生の中の先生、最高の師匠の弟子として成長するとはどれほど素晴らしいことなのか、共に学びましょう。「イエスは先生の中の先生、師匠の中の師匠です。私たち一人ひとりに、それぞれが学ぶべきことを、それぞれにふさわしい方法で学ばせてくださいます。……信仰の無い人から信仰のある人へ、そして、信仰があるだけではなく、生きて働かれる神を信頼してゆるがない人にステップアップさせようと、私たちに働かれます。」(本文より)

神に仕え、人に仕える

ブラッドは引っ越した町で見つけた教会の礼拝に何度か出席した後、どんなことでもよいから奉仕したいと牧師に伝えました。そして、礼拝のために椅子を並べたり、トイレ掃除をしたりしましたが、やがて、彼の賜物が発覚しました。それは聖書を教えることでした。それなのに、何でも喜んでやったのです。

神と共に信仰の旅へ

人生を旅に例える人がいますが、信仰もまた旅のようです。その旅がどんなもので、誰と一緒で、どこへ向かうのかについて、この7日プランを用いて共に学びましょう。

父の日の黙想 お父さんと子どもたちへの福音

聖書から父の日をテーマにした5つの黙想を用意しました。父との間、また子どもとの間にある複雑な思いにふたをしないで、そのまま神に打ち明けてみませんか。それはもう一人の「真の父」との絆を求めるあなたのたましいの叫びなのですから。あなたの率直な祈りの道しるべとなりますように。

本当の愛(Iコリント13:4-8)

何年か前に「自分ばかりじゃ、虚しいばかりじゃ、愛なき時代に生まれたわけじゃない」と歌う人気ドラマの主題歌がありました。この切ない歌詞は、1世紀のコリントの人々の心も動かしたかもしれません。彼らは自由と豊かさの中で愛を求めていたのです。そんな人々に宛てた使徒パウロの手紙から、本当の愛についてご一緒に学びませんか。

まず神を求める

中西部のある大学からSNS経由で夫にアプローチがありました。夫は応募書類を送信し、「みこころでなければ、神様が道を閉ざしてくださるよ」と言いました。

「そうとは限らない」と私は答えました。「聖書の教えに従って進むべき方向を祈りながらしっかり考えることが神に求められている場合もあると思う」

私たちはまず別々に祈り、その後二人でメリット・デメリットを話し合いました。そして、1ヵ月も経たないうちに引っ越しました。愛着ある地を遠く離れる意味が、当時は理解できませんでしたが、主のみこころに従っているという確信はありました。

当初はよく分からなかったけれど、神の望まれる所に至る決断だったと後から分かる。長い人生には、そのような経験があるでしょう。しかし、自分の力だったと思ってはいけません。

私たちは信仰を試す試練にあう、とヤコブの手紙は語ります(1:2-3)。そして、試練の中で神を仰ぎ、知恵を求め、忍耐が養われ、正しい決断をする成熟した人になる道を提示します(4節)。知恵が足りなければ、「だれにでも惜しみなく、とがめることなく与えてくださる神に求めなさい」(5節)。求める姿勢も大事です。祈るとき、「少しも疑わずに、信じて求めなさい。疑う人は、風に吹かれて揺れ動く、海の大波のようです」(5-6節)。「疑う」とは、神の誠実さと善意を疑うことです。神に頼り切れず、自分で何とかできないものかと思い悩むのです。

内容の大小にかかわらず、常に神を念頭に置いて決断することが、賢明で成熟したキリスト者への道です。聖霊に勇気を頂き、大胆に神の導きに従うなら、神は、みことばの教えに沿った方法で、ご自分の完全なご計画とタイミングに合わせて、全てを整えてくださいます。

デイリーブレッド寄稿者 Xochitl Dixon

神のみこころが分からないと感じることがあります。どうすれば神に喜ばれる賢明な決断ができるのでしょう。
【このテーマは今月の以下のエッセーでも取り上げています。】
1日 時間を最大限に活かす
8日 神の定めた時
15日 いのちを選ぶ
22日 賢い選択

時間を最大限に活かす

クリスティーナ・コック宇宙飛行士は、2019年3月14日、国際宇宙ステーションに向かい、328日後、ギネス世界記録「女性による最も長い宇宙飛行」に認定されました。その間、上空約400kmの生活は、5分刻みで管理されました。日々、実験や食事など無数の任務があり、その進捗(しんちょく)状況がモニター上の赤いラインで示されます。遅れると一目瞭然です。一瞬も無駄にできません。