Category  |  永遠のいのち

約束

その日(1963年11月22日)、米国大統領のジョン・F・ケネディと哲学者で作家のオルダス・ハクスリー、キリスト教の弁証者のC・S・ルイスが亡くなりました。彼らは皆、著名人ですが、その世界観は異なっていました。ケネディはカトリック教徒でしたが信奉したのは人道主義的な哲学。ハクスリーは不可知論者で東洋神秘主義に傾倒。元々無神論者だったルイスは、キリスト者となり、イエスを信じる信仰を積極的に擁護していました。この日、万民に約束されている死が、彼ら全員に訪れたのです。

天が歌っている

高校の合唱団がアルゼンチンの歌「エル・シエロ・カンタ・アレグリア」を喜びに溢れて歌っていました。素晴らしいと思いましたが、スペイン語が分からないので歌詞は理解できません。しかし、やがて「アレルヤ!」と聞きなれた言葉が高らかに響き、何度も繰り返して歌われました。神をたたえる言葉「アレルヤ!」は、世界中のほとんどの言語で似た発音になっています。私は、この歌の背景を知りたいと思って後からネットで調べました。すると、この曲のタイトルの翻訳は「天は喜びを歌う」でした。

イエスによるルネサンス

レオナルド・ダビンチはルネサンスの巨人で多大な業績を残しました。しかし日記には「私たちの惨めな時代」と記し、人は「どんな記憶も残さず」死ぬと嘆きました。また「生き方を学んでいると思う一方で、死に方を学んでいた」と述べました。本人が思う以上に真理に近かったようです。

チョコレートの雪

スイスのオルテンの住民は驚きました。近くのチョコレート工場の換気システムの故障でココアが大気中に排出され、町一体がチョコレートまみれになりました。チョコレート好きには夢のような話です。

神の庭

去年の春、妻が夜顔を植えました。この花はムーンフラワーとも呼ばれます。夜に咲く大輪の白い花が満月に似ているからです。寿命は一夜限りで、明るい朝日の光でしぼんでしまい、人生の美しさと短さをほうふつとさせます。しかし、夜顔は1本の花茎に多くの花を付けます。出かけるたびに、今日、帰宅したら、どんな美しさで出迎えてくれるだろうと楽しみです。

人生の意味

ローマ兵マルクス・ルーファスは、アルゼンチンの作家ホルヘ・ルイス・ボルヘスの短編小説の登場人物です。マルクスは「秘密の不死の川」の水を飲みましたが、やがて、不死は思ったほど良くないと気付きました。人生は限りあるからこそ意義があると分かったのです。実際、人生に意味を与えるものは死です。マルクスは、解毒剤となる清い水を飲みました。そして、いばらのとげで手を引っかくと、1滴の血が滴り、彼が死を取り戻したことを示しました。

主が共に歩まれる

ある聖歌隊が歌う「イエスは共に歩まれる」が、以前ヒットしましたが、その裏には物語がありました。薬物依存のリハビリを始めた時、ジャズ・ミュージシャンのカーティス・ランディがこのグループを立ち上げました。古い賛美歌に触発され、皆の希望となるように、患者仲間と曲を作りました。「私たちは全身全霊で歌いました。救ってください、薬物依存から抜け出させてくださいと、イエスにすがる思いで歌いました」と語る人や、歌っている時は慢性痛が和らいだと言う人などがいました。彼らは歌う時、解放を求めて必死に祈っていたのです。

場所を用意する

我が家が子犬をもらうと決めると、11歳の娘は数か月にわたって熱心に情報を集めました。どんなエサがよいとか、家に慣れさせる方法など、色々な豆知識です。そして、一部屋ずつ慣れさせるのがよいということで、子犬専用の部屋を決めました。実際に犬が来ると、様々な予期せぬことが起こるでしょうが、娘は嬉々として最善の準備を整えました。

ライオン、小羊、救い主!

ニューヨーク公共図書館の入口に2体の堂々としたライオンの大理石像が、1911年の竣工時から立っています。元々の名は図書館の創立者にちなみ、レオ・レノックスとレオ・アスターでしたが、大恐慌時代に市長のフィオレロ・ラガーディアによって、不屈の精神を意味するフォーティチュードと忍耐を意味するペイシェンスに改名されました。それが当時を生き抜くために必要だと考えたのです。