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万民を歓迎する神

私たちの教会は小学校の校舎で礼拝をささげています。元々は白人の小学校でしたが、黒人の児童も入学させるようにという裁判所の命令を不服として1958年に一旦閉校しました。しかし翌年、再開され、その学校に、現在、私たちの教会で礼拝するエルバが黒人の児童のひとりとして転校させられました。彼女は、安全なコミュニティーや親しい先生たちから引き離され、もうひとりの黒人児童とともに恐ろしい環境に置かれました。彼女は、周りと違うという理由で辛酸を舐めましたが、勇敢で信仰深い、寛容な人に成長しました。彼女のあかしは重々しいものです。誰もが人種や出生にかかわらず神に愛されているのに、この真理を拒絶する世間の人たちのひどい仕打ちを乗り越えてきたからです。

変えられ、そして変える

タニとモドゥペ夫妻はナイジェリアで育ち、1970年代に英国に留学しました。神の恩寵(おんちょう)によって救われ、すっかり変えられましたが、リバプールのアンフィールド地区を変える器として用いられるとは夢にも思いませんでした。そこはイングランドで最もひどい人種差別のある貧しい地区です。しかし、神を忠実に慕いつつ地域に仕える中で多くの人々に希望を届けました。彼らは活力あふれる教会を導き、さまざまな福祉事業を運営し、数え切れない人々に影響を与えています。

マナセは12歳でユダの王となり、国を変えました。まず国民を惑わせ、国ぐるみで悪事を重ね、神の警告を無視しました。そこで神は、マナセが捕虜としてバビロンに引かれるままにされました(Ⅱ歴33:1-11)。

マナセはへりくだって神に助けを求め、神は彼を赦してくださいました(Ⅱ歴33:12-13)。王は心を入れ替え、エルサレムの城壁を再建し、宮から異教の神々を取り除き(14-15節)、「主の祭壇を築き、…ユダに命じてイスラエルの神、主に仕えさせた」(16節)のです。国民は王の劇的な変化を目にする中で変えられていきました(17節)。

私たち自身が、神を慕い求めて変えられますように。そんな私たちを通して、地域が変わっていきますように。

優先順位を考える

チェロを習いたいとずっと思っていました。しかし、教室に行く時間がありません。いいえ、正確に言えば、その時間を作らなかったのです。天国に行けば、きっと上手に弾けるでしょうから、今は、神に召されたことに集中して時間を使おうと考えてきました。人生は短いですから、時間を最大限に生かさなければと強く思います。しかし、それは一体どういう意味なのでしょう。

ぴったり追従

空軍基地のそばの我が家の上を3機の戦闘機が轟音を響かせて編隊を組んで飛んでいきました。「わぁ!すごい」と夫婦で見上げました。私はあれを見るたびに「あんなにくっついているのに、なぜぶつからないのだろう」と思います。その理由のひとつは、謙遜さだと言います。先頭のパイロットが正確なスピードと軌道で飛んでいると信じ、後続のパイロットは異議を唱えず先頭につづいてぴったり追従します。その結果、強いチームが生まれます。

住まい

不動産業を営んでいた友人のパツィーが、がんで亡くなりました。夫婦で思い出話をしていると、パツィーに導かれてイエスを信じた友人のことを思い出しました。パツィーは、この町で良い家を見つけられるように人々を助けてきましたが、それに留まらず、誰もが永遠の住まいを確保できるように尽力しました。その姿を思い出すと心が温まります。

孤独なクリスマス

今までで最も寂しかったクリスマスは、15歳で親元を離れ、家から1,000キロも離れたガーナ北部の祖父母の小さな家で過ごしたときです。それまでは、両親や兄弟、村の友だちがそばにいて、クリスマスは盛大で思い出がいっぱいでした。しかし、その年のクリスマスは寂しいものでした。その日の早朝、私は床(ゆか)に敷いたマットに寝そべったまま「今年も終わりだ、クリスマスがやってきた、神の御子が生まれた、すべての人に平安と喜びを」という地元のクリスマスソングを思い出し、悲しい気持ちで何度も繰り返して歌いました。すると祖母が来て、何の歌かと尋ねました。祖父母は、クリスマスも、キリストも、全く知りません。そこで私は自分が知っていることを話しました。その瞬間、私の孤独に光が差したのです。

手を伸ばして

我が家の子どもたちは、アイダホ州の寒い冬、空地に作ったスケートリンクで楽しく過ごします。しかし、幼かった頃は違いました。彼らにスケートを教えるのは大変でした。氷の上に足を置きなさいと言っても、転んだときの痛さを知っているので、なかなか言うことをきいてくれません。私たち夫婦は、子どもたちが転ぶたびに手を差し伸べて起こし、真っ直ぐに立てるように助けてあげました。

静かな証

エイミーは福音を語るのが禁じられている国に住んでいます。彼女は大きな病院で新生児の世話をしている看護師です。とても仕事熱心で優秀なので、女性たちは彼女に興味津々です。それで、こっそり質問するのです。エイミーが救い主について語るのは、そういうときです。

厳しいことを言う

以前、車で80キロの道のりを、在宅勤務の社員のもとに向かったことがありました。彼が会社の信用にかかわる間違った情報を流しているという報告を受け、厳しいことを言いに出かけました。