良いことをして叱られる
小学6年生の少女が、同級生がカミソリで自傷行為をしようとするのを目撃し、正しいことをしようと、それを取り上げて捨てました。すると、褒められるどころか10日間の停学処分になりました。カミソリの所持は(短時間でも)学校の禁止事項で、それに背いたというのです。しかし、また同じ場面に遭遇したらどうするかと聞かれると、少女は「罰せられても同じようにする」と答えました。この処分は後に取り消されましたが、彼女は正しいことをして処分されたのです。イエスの場合も、神の国を世に引き入れようとして、時の宗教指導者に憎まれました。
幼子の信仰
私たちが「おばあちゃん」と慕っている86歳の女性が脳卒中で入院しました。言葉らしきものを話しても、その意味は理解不能でした。担当医は少し回復しなければ脳機能検査ができないと言います。しかし、彼女は私の顔を見ると、渇いた口を開いて「ケイラは元気?」と尋ねました。ケイラは私の娘で、12年間、彼女に在宅保育されていました。精一杯の愛情で世話してきたケイラのことを、まず尋ねたのです。
意外な場所に福音が
最近、ロサンゼルスのハリウッドに行きました。映画やテレビで数え切れないほど見た場所です。ホテルの窓からは、丘の中腹を横切って誇らしげに並ぶ、あの有名な白い巨大な文字が見えました。その時、別の物にも気付きました。少し下の左側に立派な十字架です。ただ、映画の中で見たことはありません。ホテルを出るとすぐ、私は地元の教会の学生たちに話しかけられました。彼らはイエスを伝えていたのです。
新生させてくださる神
ショーン・セイプラーは出張で宿泊したホテルで妙なことが気になりました。使い残したせっけんはどうなるのだろう。ゴミとして埋められる以外の使い道があるはずだと。彼はリサイクルのベンチャー企業を立ち上げ、8千軒以上のホテルやクルーズ船、リゾート施設と協力し、膨大な量の廃棄せっけんを滅菌し、再生して、100カ国以上の貧困層に届けています。それらは、不衛生に起因する病気の予防に貢献しています。セイプラー氏は語ります。「面白いでしょう?あなたが使い残したホテルの小さなせっけんが、文字通り、人命を救うのです」
イエスが答えだ
アインシュタインの愉快な話です。講演ツアーの運転手が、代役ができるほど講義を聴いたと言いました。そこで、アインシュタインは、顔を知られていない次の大学で試してみようと提案しました。運転手は同意し、やり遂げました。しかし質疑応答の時間に手ごわい質問が来ました。すると彼は「貴殿は優秀な教授とお見受けしますのに驚きです。私の運転手でさえ分かる単純なことを質問されるとは」と言い、その運転手、つまりアインシュタインが答えたという架空のお話です。
見つかった喜び
海岸を散歩していると、金属探知機を使っている人と出会いました。「私は『指輪の達人』と呼ばれています。今年は、すでに167個見つけました」とのこと。名前入りもあって、遺失物として届けた後にネットに投稿し、引き取り手があったか確認します。何年も前に失くしたという人が来たこともあるそうです。彼は、そういう時の持ち主の顔を見るのがたまらないと言います。私も金属探知の経験はありますが、めったにしません。そう言うと、彼は「やらなければ、醍醐味は味わえませんよ」と言いました。
満ち足りる
米国の公民権運動が1960年代に佳境を迎えたとき、指導者のキング牧師が暗殺されました。しかし、そのわずか4日後、妻のコレッタは、勇敢にも平和的抗議の行進を夫に代わってけん引しました。コレッタ・スコット・キングは、正義と公正を求めるあらゆる社会活動を積極的に擁護しました。
話の続き
ポール・ハーヴェイは、アメリカで60年以上も親しまれたラジオのニュースキャスターです。「皆さんもご存じのあのニュース。少しお待ちください。この後、話の続きをお伝えします」と優雅な語り口で始まる番組が人気で、短いコマーシャルの後に、有名人の秘話が続きました。しかし、名前などは最後まで明かされません。そして「さて、さて」の後に絶妙の間があって「もうお分かりですね。それが話の続きです」という決まり文句で楽しく終わりました。
本物のイエス
読書会が始まって小説のあらすじの説明がありましたが、ジョアンには話の流れも登場人物も全く覚えがありません。やがて、間違えて課題図書と似た題名のノンフィクションを読んだからだと気付きました。その別の本も確かに面白かったのですが、正しい本を読んだ仲間たちと意見交換することはできませんでした。